個性的な最新実例を満したログハウス専門誌
   
 

ログハウス用語辞典
ログハウスを勉強したい人に役立つ予備知識。

あ〜さ
 >た〜ら
◆タイコ挽き
丸太の上下を平たく加工すること。およびそのように加工した丸太材自体をいう。 そのまま水平に壁積みするのが一般的だが、平たい面を横向きにし、曲面にグルー ブを刻んで積む場合もある。最近のログハウスではほとんど見なくなった。この応 用として、3面を水平にしたのがD形ログ。
 
◆耐力壁
工(構)法により意味は異なるが、主に建物自体の構造を支える壁を指す。ログハ ウスでは丸太組みの壁がそれで、妻壁や丸太組み以外の間仕切りは含まない。
 
◆ダグラスファー
日本名・米マツ。北米産のうち丸太(原木)の輸入が最も多く、日本国内で加工す るログハウスに一番多く使われている。もちろん北米製ハンドカット・ログハウス の主材料でもある。
 
◆建具
窓や出入口などの開口部に取り付ける部材。
 
◆ダボ
材と材をつなぎ合わす、木製あるいは金属製の短い棒。各丸太間にこれを垂直に打 ち込み、丸太組みの壁を補強することが技術基準で指示されている。
 
◆垂木
棟木、母屋、軒桁(プレートログ)に架け渡す角材。これが並行に並んだ上に野地 板を張り、屋根の面を構成する。
 
◆断熱材
英語ではインシュレーション。屋内の保温のために、壁、天井、床下の内部に入れ る。断熱性の高いグラスウール、ウレタンフォームなどがあるが、最近では環境へ の配慮からウール素材なども出てきている。丸太組みの壁では、グルーブやノッチ 部分にはさむ。
 
◆チンキング、シーリング
隙間を埋めて密封すること( コーキングの現代風の呼称)。丸太組みの壁のチ ンキング材、シーリング材として、モルタルに代わり、現在では弾力性の高い材料 が一般的
 
◆ツー・バイ・フォー工法
北米では最も一般的な建築方法。床や壁の枠組みを別個に組み立て、それらをつな ぎ合わせて箱のような構造を造る。材の断面が2×4インチを基準とするので工法 自体も2×4と呼ぶが、枠組み壁工法という呼び方が正式。実際には2×6、2× 8などの材も多用される。ログハウスでは床やロフト部分に応用可能。
 
◆柱、束
柱は在来工法的なポスト&ビームでは重要だが、丸太組み構法の壁の内外では、 長い梁の下などにセトリング処理を施して立て、補強用、装飾用とするにとどまる。 また布基礎の内側に立てて床組みを支えるものや、ロフトで棟木・母屋を支えるも のは、柱ではなく束(基礎束、小屋束)と呼んで区別している。
 
◆ティンバーフレームハウス
ヨーロッパ起源の木造建築の一つ。現在では北米でも一般的で、日本にも輸出され ている。ポスト&ビーム工法に近いが、トラスや、左右一本化した枠(ベンド)が 並ぶ構造は独特。オーク(ミズナラ)などの太い角材を、柱や梁にし、さらにブレ ースを加えるのも特徴的である。
 
◆テーパー
主に末口と元口の直径差に伴う丸太全体の太さの違い。「テーパーがきつい」と言 う場合は、先細りの状態を指す。
 
◆デッキ、テラス、ポーチ、バルコニー、ベランダ
屋内床から開口部を通じて出られる露台には、いろいろな呼称がある。1階に接続 したもので、屋根を持たないのはデッキかテラス、玄関などに位置し屋根を持つの はポーチ。2階以上(ロフトを含む)に接続したもので屋根を持たないのはバルコ ニー、屋根を持つのはベランダ。日本ではこのような呼び分けをしているようだ。
 
◆デッドスペース
天井(屋根)が傾斜によって低くなった空間を指す。あるい は居住に不向きな空間の総称。しかし収納スペースとして利用は可能。
 
◆通しボルト
丸太組みの壁の土台から最上部まで貫くボルト。技術基準は、これを壁の交差部や 開口部周辺に入れるように指示している。セトリングに伴い壁の高さがボルトの長 さより次第に低くなるので、壁最下部でボルトの先が突き出るようにし、そこをナ ットで締めて調整する。
 
◆ドーマー
建物の屋根から突き出した出窓。平たい屋根を持つシェッドドーマー、小さい切り 妻屋根を持つゲーブルエンドドーマー、ピークドドーマーなどの種類がある。天窓 同様、ログハウスのロフトの採光・換気に役立つほか、デッドスペースを減らし空 間を有効活用できる。
 
◆ドームハウス
20世紀アメリカの数学者バックミンスター・フラーが考案した家。主に木造で、三 角の枠やパネルを組み合わせ、正十二面体を半分に切ったようなドーム構造を造る。 ログハウスとは異なるが、ユニークさでは双璧。日本のログ業者の中には、このド ームハウスを扱っているメーカーもある。
 
◆トラス
屋根を支え、ロフトの構造を形づくる三角の枠組み。西洋小屋組みの基本となるも の。三角の底辺(妻梁や床梁)とほかの2辺の材(トップコード)の間に、横、縦 、斜の材(ビーム、ポスト、ウエッブ)を取り付けることで、タイビームトラス、 シングルポストビーム、キングポストトラス、クイーンポストトラス、フィンクト ラスなど各種の形になる。ログハウスでは、妻壁以外にも装飾的に用いる例(飾り トラス)も多い。
 
◆トリムボード
建具の上などに設けたセトリングスペースを隠すため、スライド式に取り付ける板。
 

◆根太
上に床下地板を張る、床組みの角材。 【野地板】 垂木の上に張り、屋根の下地と する板。コンパネなどの一般的合板が使われてきたが、最近は厚い板を構造材的に 用いる例も多い。
 
◆ノッチ
丸太同士を交差させて組むために加工する凹部。あるいはその組み方自体のことや、 丸太壁の交差部分そのものをいう。ハンンドカット・ログハウスではラウンドノッ チ(凹部が半円状)、サドルノッチ(スカーフに重ねるため凹部が台形)、4ポイ ントノッチ(スカーフが深く大きいため、凹部が八の字形)、ウエッジノッチ(ス カーフが丸太材の下方向にもつくため凹部の台形が小さい)が一般的。マシンカッ ト・ログハウスでは、丸形成形ではラウンドノッチ、角形成形ではスクエアノッチ が一般的だが、各社でアレンジを加えて精度を高めている。
 
◆延べ床面積
建物の屋内床面積を合計した広さ。これにポーチやベランダなどの面積を加えた広 さは総面積と呼ばれる。なお床面積とは、壁などの中心線で囲まれた水平投影面積 を意味し、壁面と床との接線からは計算しない。
 
◆パイン
外国産のマツのうち、北洋材のスカンジナビアンパイン(欧州赤マツ)や北米産の ロッジポールパインなどの総称。
 
◆鼻隠し、破風
軒先きに付け、屋根垂木の先端を覆うのが鼻隠し。妻壁の上で、屋根垂木の面を覆 うのが破風。化粧板であると同時に、雨などから守る効果を持つ。
 
◆梁、桁
壁上部に架け渡す水平な構造材。梁は妻壁と平行、桁は棟木と平行に架ける。
 
◆ビーム、ポスト
訳せば梁、柱。日本語では梁と桁、柱と束など用途で変わるが、英語ではビーム、 ポストで総称できる。
 
◆ピーリング
丸太の皮むき作業のこと。専用の刃物などを用い手作業で行う場合と(ハンドピー リング)、大型機械を使う場合がある。
 
◆プレカット
ログハウスのキットを製作するため、必要な加工を丸太に施すこと。
 
◆フローリング
主に集成材などによる木製の床を意味するが、床仕上げ材全般を指すこともある。
 
◆北米材、北洋材
北米材はアメリカ・カナダ産、北洋材はロシア・北欧諸国産などの木材を指す。
 
◆ポスト・アンド・ビーム工法
P&Bとも表記。日本の在来工法に似た、柱と梁の構造を持つ、ヨーロッパ起源の 建築方式。現在北米や日本で造られているのは、丸太の柱や梁を露出させ、その間 の壁面をプラスター塗りや板張りにしたもの。丸太材を使うことから、広義でログ ハウスの一つに数えられている。
 
◆丸太組み構法
国土交通省告示でいうところのログハウスの工法(構造的な意味合いを示すときは 「構」の字が使われる)。「丸太、製材、その他これに類する木材を水平に積み上 げた壁により建築物を建築する工法」が「丸太組み構法」だと定義されている。「 壁により……建築」という表現は、壁の丸太同士を交差させて堅固に組むことを表す。
 
◆マンサード屋根
切り妻の三角形の2辺を折り曲げ、五角形にしたような屋根の形式。ログハウスにも 似合い、特にアメリカなどで人気がある。
 
◆水切り
英語でフラッシング。基礎の上、窓の下、煙突回りなどに取り付け、雨水が屋内に浸 入するのを防ぐ銅板やトタン板のこと。
 
◆棟木、母屋
小屋組みの最上部へ、妻壁と直角に設けた水平な材が棟木。それと軒桁(プレートロ グ)との間に平行に設けた材が母屋。英語では前者がリッジポール、後者がパーリン。
 
◆屋根勾配
屋根の傾斜の度合い。切り妻(三角形)では、三角形の頂点(棟木の芯)から底辺 (左右の軒桁の芯を結ぶ線)まで下ろした垂線の長さ=ライズを、底辺の端(一方の 軒桁の芯)から底辺中央(底辺が前述の垂線と交わる点)までの長さ=ランに比較し、 ランを10、ライズを1〜10として、両者の比率で8/10(8寸勾配)、10/10(矩勾 配)などと表現する。
 
◆屋根材
屋根に葺く仕上材のこと。洋瓦、アスファルトシングル、鋼板、銅板などの不燃材の ほか、ウッドシングル、シェイクも、防火規制のない地域では使用可能。
 
◆寄せ棟屋根
切り妻屋根の妻壁部分に傾斜した屋根面を造ったもの。傾斜が四方に向いているので 小屋組みは複雑になる。ログハウスにはあまり見られないが、一般住宅には多い。
 
◆ルーフィング
野地板の上に張って屋根葺きの下地とする、防水性の高いアスファルト製などの材。
 
◆ログウォール
丸太を水平に積んだ壁。
 
◆ログエンド
丸太の端(木口)という意味だが、丸太組みの壁の交差部分から屋外に突き出た部分 を指すことが多い。
 
◆ログゲーブルエンド
妻壁部分に丸太を積み上げ、それに棟木や母屋を載せてル ーフシステムとするもの。この部分の丸太は通常ノッチで組まず、ダボやボルトで接 合するだけなので、妻壁が耐力壁となることはない。マシンカット・ログハウスに多 く見られる。
 
◆ログサイト
ログハウスの仮組み作業場や建設場所。
 
◆ログシェル
ログハウスの丸太材の部分(壁のほか、トラスまたは小屋束と棟木・母屋を含む)だ けを組んだ構造体。
 
◆ロフト
いわゆる屋根裏部屋の空間。建築用語では小屋裏。妻壁、天井(屋根)、床(1階天 井)、間仕切りで囲まれ、通常の2階と違って耐力壁は存在しない。技術基準によれ ば、丸太組み構法の耐力壁は1階のみに限られており、2階はロフトとなるが、最近 ではマシンカット・ログハウスの規制が緩和され、耐力壁を設けた総2階のタイプも 登場している。ポスト&ビームハウスは在来構法扱いなので2階となる。