自然と一体になるログハウス



居ながらにして自然が感じられるポスト&ビームの家

 外資系の保険会社に勤めていたSさん(63歳)は、40歳のときに「50になったらリタイアしよう」と思った。その思いどおり50歳で退職。好きなヨットで世界を回る生活に足を踏み入れたのである。Sさんの言葉を借りれば「晴航雨読」。
  そんなSさんがログハウス建築を考えたのは2年ほど前。自然の中に身を置く生活が当たり前になってきたとき、住むならやはり自然の中でと 感じたからだ。間もなく洞爺湖畔に別荘地を見つけて購入。斜面に面しているだけに湖が一望でき、なおかつ温泉まで付いているという運のよさ。このロケーションを生かすために、札幌に本社を置くアウルログホームズ(以下、アウル)にログハウス建築を依頼。相談の結果、設 計の自由度が高いポスト&ビームで建てることにした。
  「最初はマシンカットも検討しましたが、いろいろ提案してもらううちに、ポスト&ビームのバリエーションの豊富さに惹かれました」。また、アウ ルが提案してくれた「ロケーションにこだわった家づくり」も魅力的だったとも。その一番のポイントが、湖を眺めながら浸かれるガゼボ風の 浴室。現在はまだ札幌に自宅のあるSさんだが、将来はここに永住する予定だから、そのための間取りを希望。アウルの基本プランをベース に各居住空間が決まっていった。「S邸をプランニングするにあたり、大切にしたのは『楽しめる空間』です。住む側も建てる側も『いいなぁ』 と思える家にしたいと考えました」と語るのは、アウルの代表である西垣勝由さん。その言葉どおり、室内空間は実に躍動感にあふれている。また開口部を効果的に配するこ とで室内に自然を取り込む設計も印象的だ。
  「これまでは1年のうち9カ月はヨットで海の上にいましたが、ここができたおかげでライフスタイルが変わりそうです」とSさんは語る。



1.洞爺湖畔に建つS邸。後々のメンテナンスを考慮し、外部に構造体は露出していない。見えている柱や梁は化粧ログ。
  背後に見えるのが洞爺湖。
2.斜面側から見たところ。右のガゼボ風の張り出し部分が浴室。基礎内は工房になっている。
3.その洞爺湖が一望できる浴室。7.2畳の広さがあり、床と腰壁には自然石を使用。そのほかはヒバ材を使い、
  気持ちを落ち着かせる効果もある。
4.地下の工房。子供のころからものづくりが大好きだったSさん。木工を楽しめる工房を持つこと が夢だった。

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5.2階のオープンスペースから見下ろしたリビングスペース。最初は薪ストーブも検討したが、使い勝手のよさから灯油ストーブを採用。リビングテーブルの天板の中には、旅先で集めた世界中の貝殻が。




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6~8.断熱工法で快適な1階のリビング・ダイニングスペース。ハンドカット・ログハウスの圧迫感を嫌ったSさんだが、このダイナミックな丸太づか いには満足。壁の棚は造り付けで、海からの贈り物が飾られている。リビングテーブルやダイニングテーブルはSさんが作ったもの。その腕前はプロ級。

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9.2階にある主寝室。

 
10.S邸を手がけたアウルのスタッフや業者を招き、バーベキューパーティーが開かれた。
11.明るく清潔感のある2階のオープンスペース。

ログハウスDATA

●延べ床面積:189.65 [地階55.61/1階79.35/2階54.69]●デッキ:23.97
●主構造材の種類:ダグラスファー ●構法の種類:軸組み構法●基礎の種類:高基礎 
●屋根材:長尺カラー鉄板(横葺き)
●外壁材:オメガアクロフレックス+シーダーチャンネルサイディング
●内壁材:ドライウォール ●天井材:ドライウォール ●床材:パーケットフロア(ビーチ) ●外壁塗装剤:サドリン(2回塗り) ●薪ストーブメーカー:未設置 




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