淡路島最南端に建つログハウス


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2Fデッキから太 平 洋 の 海を眺 めているのは、こち らのログハウスの家主である小林俊六さん 。ここ を足 場にして、近くの 港 で 魚 を 釣ったり、時には 漁船で沖に出て大物釣りを 楽しまれている

目の前に太平洋の広がる淡路島最南端に建つログハウス

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淡路島最南端を通る県道。その道を少し脇にそれた、うっそうとした木々に囲まれた細い山道を数分進むと、突然、視界が一気に開 ける。目の前には広々とした海。視界の真ん中辺りには、『古事記』や『日本書紀』に記載されている国生み神話によると、イザナギ、 イザナミの2柱が、天の浮橋の上に立ち、天の瓊矛を使って青海原をかきまわし、その矛先からしたたり落ちた潮が凝り固ってできた という自凝島(おのころじま)こと、沼島が見えている。そして、視界の開けた場所から山道を少し海側へと下った辺り、海を真正面に とらえた南側の斜面にしっかりと腰を据えるようにして、小林俊六さんのハンドカットのログハウスは建っている。
 海辺のログハウス作りは、04年に土地探しをすることからスタート。自宅のある神戸市内からも車で約2時間もあれば来られる近距 離にあり、小林さんの大好きな太平洋が目の前いっぱいに広がる絶景を非常に気に入って、3月にはこの土地の購入を決めた。「最初はログハウスに興味なかった妻も、ここからの景色を眺めてから、キレイ!と興味を示すようになりましたよ」と話す。

建設中に5個の台風が直撃するも雨漏りチェックができて怪我の功名に

 ただ、最初からここに“別荘”として、大きなログハウスを建てるつもりはなかったのだという。当初ここには、自分の趣味である海 釣りの足場にするための、あくまで“釣り小屋”を建てるつもりだったとのこと。だが、そこに奥様の意見を入れていくうちに、少しず つ大きくなっていき、最終的にはワンルームのログハウスを建てたい。そして、国産杉を使った家をと思いメーカーを探しているうち にあるログハウスメーカーと出会い建築を依頼。04年の5月末からは丸太の切り出し仮組みがスタート、7月から現地での建設が始 まり、11月頃には、おおよその完成を見ることができた。ログハウスの建築中には、小林さんも手伝いで参加したそうだが、その間に 5個の台風が直撃して大変な目に会ったという。
  「ここにログハウスを建てることを、近くの村の人に挨拶がてら話したんですが、そのときすでに『よくこんな場所に家を建てる』と いわれていましたからね。実際、南側の崖下から吹き上げてくる風を、この高台は真正面からもろに受けますから、その雨と風の勢い たるやスゴイですよ」それでも建築中に相次いだ台風のおかげで、強い風に乗ってきた雨というものが家の上からだけでなく、横か らも下からも強い圧力で染み込んでくることがわかったのは怪我の功名だった、と小林さんは語る。そこで、全てのログ材の継目を徹 底的にコーキングし、雨が染み込まないことを確認した上で、その後に2回目の塗装を済ませた。

最高の開放感と絶景は海辺のログハウスならではの長所

 このログハウスで過ごすようになってから、すっかり病気も回復したという小林さん。現在は仕事をリタイアして、月に2~3回ペー スで、合計7~10日くらいの時間をここで過ごす。「自宅で飼っているネコも、ログハウスへ連れて来ると喜んであちこちを駆け回っ ていますから、相当快適なんでしょうね、ここが」と笑う。
  「森の中のログハウスもいいんですが、圧迫感を覚えるときもあるでしょう?でも、海辺にはそれが全くない。本当に開放感にあふれ ていますからね。人の声も全く聞こえず、波の音だけが心地よく響いてきます。人工の光といったら、海の向こうに浮かぶ沼島のあか りだけですからね。ここにログを建てて、本当によかったですよ」もちろん、住宅地でない場所に家を建てたのだから、水道や電気の 敷設を自分でする必要があった。南風が強い日には、外に洗濯物を干したら、かえって湿ってしまう。強風と塩害があるので、木を植え て楽しむこともできない。だが、それを差し引いても、この絶景には代えがたいものがある。小林さんも、ここからの景色を眺めつつ、 近くの海へと出かけては、大好きな釣りを楽しむ幸せな日々を満喫している。






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