自分で作れます。趣味の隠れ家



強力な仲間が結集して、現場はテキパキと進行した?

 ヒスイの産出で有名な新潟県糸魚川市は、日本海に面した海沿いの町。今回紹介する浅羽さんのログハウスは糸魚川市で最も西の 地区にあり、隣の富山県まではすぐである。ログハウスのすぐそばを北陸本線の特急が走っていて、その向こうは日本海だ。 浅羽さんとログハウスとの出会いは、10年前にさかのぼる。新潟で都市緑化フェアが開催され、浅羽さん夫妻は会場を訪れた。ロ グハウスを見て非常に感動したのだ。離れが欲しいと考えた時、頭の中に浮かんだのは、都市緑化フェアの会場にあったログハウスで ある。ようやく探し出したのがキートスのキットだった。「メーカーが新潟にあるので、ちょうどいいと思って決めた」そうである。キートスは、積極的にセルフビルドをお客さんに勧めるメーカーである。浅羽さんは「セルフビルドするつもりなんか、全然なかっ た」のだが、メーカーの担当者に「大丈夫ですよ」と言われ、セルフビルドを決意する。

 浅羽さんには、近所に住み、長年親しい付き合いをする友人が何人もいる。そんな仲間を集めて親睦会を結成していて、浅羽さん は早速、仲間に声をかける。「しばらくの間、休みの予定を空けてくれ。一緒にログハウスを建てよう」と。契約を平成17年の1月に済ませ、3月末に着工する。浅羽さんの仕事は建築資材の営業担当であり、他の仲間も土木関係、機械工 場の工場長、JRで電気工事を担当といった、工作とか建築に多少なりとも知識と経験を持つ人ばかり。さらに市役所の土木課に勤め る従兄などが応援してくれることになった。そのためログハウス建築初体験にしては、段取りが非常に良かったらしい。
  最初は整地、そして基礎工事。もちろん自力でやり遂げてしまった。キットが到着したものの、現場までは道が細いのでトレーラー が進入できない。国道沿いに空き地を確保し、会社から借りてきたユニック車に積み替えて現場まで運び入れた。ゴールデンウィークは仲間全員と奥様方全員が現場に集結する。休みの間に一気に作業を進めてしまい、ログ材が水分を吸収して 作業が面倒になる梅雨の時期は作業を休もうという作戦である。建築関係の資材に強い浅羽さんは、自分の会社も利用して、必要な 工具や資材をあらかじめ調達しておいた。

 5月3日から、本格的なログ積みが始まる。近所の人も手伝いに来るのだが、中にはそうとう建築現場を経験しているプロもいる。ロ グハウス内への出入りが楽になるように、あっという間に桟橋を作ってしまった人もいたそうだ。ログ積みが進むと、奥様方は塗装作業を始めた。棟木を上げる段階まで来ると用意した足場がログハウス内に組まれ、準備は万端 。ユニック車で棟木を吊り上げ、足場の上にいる仲間が受け取って上棟が完了した。その後も作業は順調に進み、ゴールデンウィーク 終了の5月8日には垂木を載せるところまで作業できた。
  5月中旬に再び作業。屋根を貼り終えた。ここでキートスからのアドバイスもあり、作業はいったん中止となる。作業再開は8月末に なってからだ。作業再開後は内装や建具、床張りなど、仕上げのメニューをこなす。様々な分野の知識を持つ仲間達だが、窓やドアな ど建具の取り付けだけは悩んだそうだ。キートスのスタッフからアドバイスをもらい、テストした上で取り付けたという。内装関係は意 外に失敗したようで、ハシゴの踏み板を裏返しにしたまま取り付けたり、天井板を表裏反対にしたまま貼ってしまったそうである。それ らの失敗は、後で気づいたとのこと。でも今はそれも良い思い出となって、酒の席での“ツマミ”になっている。電気関係は専門家が いたので、問屋から直接材料を購入して、かなり安く仕上げたそうだ。

 9月にはほぼ完成したが、浅羽さん達はその後も外構工事などを暇を見ては続けた。仲間が集まって完成パーティを開いたのは、 12月に入ってからとなった。完成したログハウスは、浅羽さん宅の離れとして利用されているのはもちろん、月に1度は建築に参加した仲間が集まって、飲んだ りするそうだ。また浅羽さんの奥様は週末になると必ずここで絵を描いているという。そしてなによりの楽しみが、夫婦そろってテラ スで飲むお酒だとか。










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