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楽しいことをやって
みんなの喜ぶ顔を見たい
中国自動車道・東城インターを降りて北上すること約10分。山
裾を延びる国道314号線沿いに、ポスト&ビーム工法によって建
てられたカフェレストランが姿を現す。ここが1999年に完成した
「オレゴン・トレイル」だ。
オーナーの佐藤尊信さん(66歳)は中学卒業と同時に渡米、同
地で大学卒業まで過ごし帰国した。「日本に帰ってきて一般企業にも勤めましたが、なかなか馴染め
なくてね。何度か転職を繰り返し、結婚を機に生まれ故郷で農
業をしようと思って帰ってきたんです」と話し始めた佐藤さん。
たまたま間伐材の伐採をを見て「何かに利用できないかなぁ」と
思ったのが、ログハウスに興味を持った最初だったという。
「目の前の国道は宍道湖に抜ける観光道路でもあるんですが、
喫茶店らしきものがなかったので、だったら食事もできる喫茶店
を開いたら商売になるだろうと考えたんです。たまたまポスト&ビ
ームの建物を見かけ、私の考えていた店の雰囲気に近かったの
で、それを建てたメーカーを聞いて頼むことにしたんです」
そのメーカーが、ウエスタンログホームカンパニー。
「自然に囲まれているので、その景色が眺められるように、開口
部を広くして、かつ明るい室内の建物を希望しました。ほぼ想像
どおりのものができ上がりましたね。特にデッキに半円形に張り
出した窓は最高ですね。そのデッキにある東屋は、福山で勤め
ていたときに知り合った建築家と二人で造ったもの。その建築
家と、今度はセルフビルドしようかって計画を立ててるんですよ
(笑)。私も楽しんで、みんなも楽しんでくれれば幸せです」
店の名前はアメリカの友人が付けてくれた。「オレゴン」は佐藤
さんが過ごした州の名前、「トレイル」は小径という意味だが、開
拓者が辿った道も意味し、ジョン・ウェイン主演の『オレゴン・トレ
イル』という映画も作られたことがある。
日本に帰ってきてさまざまな仕事を経験し、やがて田舎で自給自
足の生活を目指そうとした佐藤さんに、まさにぴったりの名前で
はないか。 |
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上)山懐に抱かれるように建つ「オレゴン・トレイル」。年月を経た木の色合いと壁の白さが、周囲の
風景と調和している。
上・左)大胆な木組みが露出する店内。
上・右)デッキに張り出した窓は、佐藤さんのお気に入り。
下)初めはアメリカンフーズ中心のメニューを考えていたが、食文化の違いから断念。写真は店自
慢の手づくりピザ(500円)。和風の味付けになっている。 |