ペンション&ログホテル  ミーティア






田舎に憧れて始めた ペンション

 雄大な北アルプスの麓に位置する、長野県白馬村にはログハウスが多く建ち並ぶ。その中でも一際大きく、目を引く のがログホテルミーティア。ペットと一緒に泊まれると人気のこのホテルは、オーナー夫妻と長男夫婦、お手伝いさん など7人で経営している。扉を開け、中に足を踏み入れるとレッドシーダーのすがすがしい香りに包まれる。オーナー の福島哲さんは自分で作りあげたこのログホテルに「自分で住みたいくらいです」と話してくれた。
  福島さんは神奈川県川崎市で生まれ育ち、その後大阪で働いていた。30歳のときに奥さんと二人の子どもを連れて 白馬に移り住んだ。理由はただ単純に「田舎暮らしがしたかった」から。
  ログホテルに向かって左隣には1981年にオープンした本館ペンションミーティアが建つ。当時、バブルに向かい右 肩上がり経営が続いていた。ペンションを始めてから10年目の節を迎えるにあたり、自分でログハウスの宿を建て ようと考え始めた。ログハウスに決めたのは「ログは時が経てば経つほど味が出てくる。新しいものにはない、古い ものの良さを大事にしたい」からだそう。

不安はない。 なんとかなると思った

 白馬に移り住んで10年目、まずはアメリカやカナダを巡り、ログハウスを研究。そして、木材はレッドシーダーをカナ ダから輸入することに決めた。もともと設計の仕事をしていたのもあり、図案とスタッフ1名をカナダの業者に送ると 同時に、家族で力を合わせて基礎をつくり始めた。
  しかし、5ヶ月後に届いた部材は福島さんの図案とサイズが合っていなかった。一本ずつ削り直し、修正を始めた。削 った分だけ長さが足りなくなり、また修正する。その繰り返しで予定外の手間がかかってしまった。だが、不安はなか った。「大変だったけどなんとかなると思いました」と当時の心境を話してくれた。
  ログハウスづくりは大変だった。冬がやってきて雪が降り積もり、作業は一時中断。翌年の春、雪が溶けるのを待って から再開。階段部分と2階部分からはじめた。階段や内装、電気工事などは業者にお願いしたが、丸太は全て自分た ちで組んでいった。業者にクレーンを借りて、部材を1本づつあげてもらい、地道に組み上げていった。

完成してみれば 予定通りの仕上がり

 重要なのは人集めだったと明言する。家族やペンションの従業員、近所の人など10人くらい集まり、力を合わせた。 2階建てとはいっても高さは10m以上で、3階建てくらいはある。そこで屋根部分などの高いところは、友人のフリ ースタイルオリンピック選手などに手伝ってもらった。1991年12月、1年8ヶ月でログホテルは完成した。完成して みればほぼ予定通りの仕上がり。「大変でもつくっているときが一番楽しかったねぇ」と昔を懐かしむように答えてく れた。「ログをつくるのは楽しいから、ぜひチャレンジして欲しいです」とオーナー。
  完成から15年たった今オーナーはミーティアの改装を考えている。「ホテル1棟貸切で利用するお客さんに自由に 使ってもらえるように、2階の吹き抜けをふさぎ、キッチンをつくろうと考えています」。ログホテルミーティアの歴史 はまだまだ続く。

  

左:2階ラウンジの中央にある薪ストーブ。冬 の夜はすぐに部屋に戻らないで、ストーブ の前で暖をとりながら、ゆっくりとくつろいで みてもいい。

中:2階の客室にはロフトも付いている。天窓 もついているのがうれしい。
右:開放感のある2階のラウンジ。天井が高く、 スペースも広いので開放感がある。大きな 窓からはたっぷりと外の光が入ってくる

  

左:オーナーが山から採ってきた山菜を使った、 5~6月の追加料理。

中:1階のラウンジ。上は吹き抜けになってい て、明るい光が差し込んでくる。





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