個性的な最新実例を満したログハウス専門誌


 
手作り大好きアウトドア大好き夫婦が
迎えてくれる、斑尾高原で人気のペンション。
 



 
ハーブを使った手作り料理と、ご主人手製のスモークがおいしい
 
斑尾高原は長野県の最北部、斑尾山の北東側山麓に広がる標高1000mほどの高原地帯。ここには100軒ほどのペンションやホテ ルが点在し、冬はスキー、夏は避暑やアウトドアスポーツの拠点として人気を集めている。今回紹介するペンションぶ〜わんは、ペン ションブームの直前、1977年に斑尾高原で営業を始めた老舗のペンションだ。オーナーは山本正勝・杳子(ひさこ)さん夫妻。
  二人は東京にある会社の同僚だったが、ペンションを持ちたいという夢を描いてから資金集めのために花屋を始めたとのこと。幸い、 花屋の経営は順調で、資金を十分に貯めることができたという。なかなかユニークな話である。
  ペンションぶ〜わんを訪れると真っ先に迎えてくれるのが、北海道犬のレラとフーカ。どちらも北海道 出身のお嬢さんである。見た目はきりっとした雰囲気の2匹だが、なかなか人なつっこい。
  ペンションぶ〜わんがお客様へのサービスとして一番力を入れているのが料理である。「メニューは宿 泊の予約が入ってから考える」と語るオーナーの正勝さん。宿泊客の年齢なども考慮に入れてメニュー を考えるという。自家栽培の野菜やご主人手作りのソーセージなど、素材にこだわった料理を堪能する ことができる。今回の取材ではメインに鶏肉のトマト煮、サブに手作りソーセージ・ポトフ風、カボチャの ポタージュ、トマトサラダなどを味わうことができたが、メインにはローズマリー、トマトサラダにはオレ ガノやバジルが入っている。またペンションぶ〜わんのもうひとつの名物が、ご主人の作るスモークだ。 20年ほど前にお客さんが作ったスモークをいただいたのがスモークを始めたきっかけだそうだ。当時 は今ほどスモーク作りが一般的ではなく、燻製資材のメーカーに教えてもらったりしながら試行錯誤し て、安定した味を出せるようになったそうだ。他に地元の山で採れる山さくらんぼやさるなし、またたび などで作る果実酒や、奥様手作りのジャムも宿泊客から好評を得ているとのこと。


  ●看板娘のレラとフーカ。オーナー夫 妻は大の犬好きなので、ペットと同室 の宿泊も可能だ。快適な犬連れ散歩 コースも教えてくれる。   

 
年月を経て風格を帯びたログハウスで、くつろぎのひとときを
 
ログハウスは、昭和64年に建築したもの。「斑尾高原ではおそらく最初のログハウス」だそうだ。当時は規制が厳しく、防火規制のた めにストーブを備え付けることもできなかったという。現在ログハウスは主に草木染めのギャラリーとして使用されているが、夜にな るとお酒を飲んだりゲームを楽しむためのスペースに変わる。壁にはご主人が釣り上げたクロダイなどの魚拓が飾られ、夫妻は二人 とも釣り好きで、ご主人はもっぱら海釣りや渓流釣りなど「食べられる魚」狙い、奥様はブラックバスのルアーフィッシングだ。
  窓の上に飾られた古いスキーはおそらく40年以上前のもの。雪山登山用にアザラシの皮を板に取り付けられるようになっている代 物だ。部屋の片隅にはご主人専用の机がある。ここで目を引くのは10本ほど置いてあるパイプ。中には自作のものもあるそうだ。20年の年月を経て風情ある色合いを帯びたログハウス。 斑尾高原を訪れる人々のくつろぎの空間として、これからも愛され続けることだろう。
 

 
●本館の客室はこんな感じ。客室は10室、28名収容
 
●シラカバの木で作ったオブジェ。ポーズ が実にいい。庭のあちこちに犬のオブジェ が置いてある。
 
●前面道路から建物まで距離があり、除雪は 大変。しかし庭が広々としているので芸能人の TVインタビューに使われたこともあるとか。
 

 
●机の横にはイワナやクロダイの魚拓が飾られている。斑尾高原から は海も比較的近いので、海釣りにはよく出かけるそうだ。
 
●ペンションぶ〜わんというユニークな名前は、うさぎと犬の鳴き声を合 わせたもの。「ぶ〜」は豚ではなく、うさぎを捕まえた時の鳴き声だそうだ。
 
●ご主人愛用のパイプ達。最近の 悩みは、パイプ用の煙草が入手しづ らいことだとか。もっぱらインターネッ ト通販で購入している。
 

 
●ログハウス建築当 時は使用できなかった というストーブ。ログハ ウスの耐火性に役所 の理解がなかった頃 のエピソードだ。