自分で作ろうキットハウス



周囲の景色にも溶け込んだ長谷川さんのログハウス。家のあちこちに奥さんのトールペイティング作品が飾られ、やさしい木のぬくもりが感じられる空間だ。「完成してすぐのころはみんなに見てもらいたいという気持ちが強かったですね」

 
左:オプションを利用して作った、広々としたデッキスペース。オプションとして木材 を追加しても、輸送のコンテナに入る範囲内であれば経費はさほど変わらない
右:木曽川の支流の飛騨川に沿って建つログハウス。奥さんのトールペイントの教室とし て利用されていて、家の外にも作品が飾られている


ログ組みをはじめる前は、やはり不安があった。「うまくいかなくて当然、そういう思いでキットハウス作りにチャレンジしました」と語ってくれた長谷川さん。その事をメーカーのTALOインターナショナルの担当者に相談したところ、さまざまなユーザーの体験談を紹介してくれたという。また、建築前の見積りがはっきりしていた事も、TALOインターナショナルを選んで良かった点だ。
  水道工事関係の仕事をしているご主人は、元々、ものを作ることに興味があり、過去には犬小屋やテラスなどを造った経験もある。仕事中に大工さんの仕事を観察して家作りに関心が高まるなか、ログハウスを自分で建てようと決心したきっかけは雑誌だった。
 基礎と屋根工事のみプロに頼み、残りはご主人と奥さんとお父さんとのセルフビルド。作業で一番大変だったのはログ材の荷下ろしだった。大人12人がかりで、6時間ほどを要する作業だった。コンテナに梱包されたログ材は、床、壁、屋根などの部門ごとに印がつけてある。荷下ろしの際は後々の作業効率を考えて、きちんとジャンル別に分けて降ろすことが重要だ。その後のログ材の管理にも気をつけた。雨や湿気の対策を怠ると、ひずみやカビの原因となり、ログ組みに影響を及ぼすことになる。ログの 積み上げは、時間を決めて集中して効率良く行うのがポイントだ。
  内装工事も自ら手掛け、約70日で組み立てたログハウス。その完成はお気に入りの空間だけでなく、自信と達成感ももたらしてくれたようだ。

 
室内の家具は同一メーカーの輸入家具で統一されている。窓からも飛騨川が望め、満月の日には水面に映る月が神秘的な美しさを現わす

 
木の芳香がたちこめるトールペイントの作業部屋。壁一面に作品や道具が並ぶ


長谷川さんのログハウスは自宅のすぐ横に建ち、奥さんのトールペインティングの 教室の場として利用されている。木材がもつあたたかさに魅力を感じ、10年ほど前 から生活雑貨を作り始め、現在はトールペインティングの教室に通いながら、近所 の方を集めて自らも教室を開いている。
  ルーターという道具を使って、木材のカッ ティングも自分でやるという奥さんは、ログハウスをつくる事には大賛成だった。 「以前は自宅の居間で、家事の途中に絵付けをしていたんですけど、ここだと、時 間を決めて集中してできるからいいですね」と、ログハウスの空間がお気に入りの 様子だった。

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奥さんのトールペイント歴は9年ほど。木材を好みの形にカッティングした後に絵付け を行う。花をモチーフにした掛け時計やサインボードなどの作品は、ログハウスにより 暖かい印象を与えてくれる

  
電気工事の資格も持ち、水道工事関係の仕事をしているご主人は、水回りもセルフビルド。「ログ組みより時間がかかって、大変でした」とのことだが、さすがはプロ、その完成度の高さは素晴らしい。シンクや鏡、トイレの操作ボタンなどが限られたスペースに上手に配置されている。
ログ材とログ材の間には、TALOインターナショナル独自の、木の繊維でつくられた断熱材を 挟んでいる。

長谷川邸建築アルバム 2001/9月~2002/6月

 
左:作業中の急な雨にはビニールシートで対応。屋根の棟部分の両脇にポールを立て、建物全体 を簡単に覆えるようにした
右:肩の位置より高い部分の、ログ組みや大工仕事は一苦労。しっかりと安定した足場を組んで 安全に作業を進めた

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Owner's profil
岐阜県加茂郡 長谷川直樹さん(48才) 使用目的:奥さんのトールペインティング教室

ログハウスDATA

敷地:80坪
建物延べ床面積:51.84(16坪)
工法:丸太組構法
着工日:2001年9月
完成日:2002年6月
総工費:663万円
内訳/キット価格=332万円、基礎工事費=150万円、屋根工事費=38万円、塗装費=8万円、設備費=105万円、 その他=30万円
輸入 (株)TALOインターナショナル

自分でつくるキットハウス03-04より転載


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