個性的な最新実例を満したログハウス専門誌
   

 
堂々たるハンドカットログハウスの雄姿。外構もオリジナリティにあふれ、世界にふたつとない家となった
特等席はやはりココ
見晴らしが良く日当たりもいい2階の窓 辺は、大山邸の特等席。遠くを見ながら ボーとする。何にもしないぜいたくな時 間がすごせる
朝陽と夕陽を望む日当たりのいいデッキデッキはいちばんの特等席。 何しろ朝陽と夕陽の両方を見ることができるのだ。ここから見える朝陽が何よりもお気に入りとか。
人の集まるリビング
1階は区切らずに広々としたリビングにした。 この家を建ててから友達がよく遊びに来るよ うになった。木のカウンターや、右下に見え る畳スペースがおしゃべりの楽しい空間になる
上:家でいちばんのくつろぎスペース。リビングの一角に設けられた畳スペースはくつろぎの場。特に冬はコタツを出してのんびりとした時間をすごす
下:高さが微妙に違うベッドの謎。手前のベッドはキハタトレーディングから建築祝いでもらったもの。家と同じログ材を使っている。ただし、ひとつだけ。「ふたつないと困る」と寛子さんがお願いして、国産スギで奥のベッドもつくってもらった。だから高さが違うのだ

↑仕切を設けない2階のセカンドリビング:今は広く使っているが、将来的には部屋にする計画もある2階のセカン ドリビング。日当たりも良く、昼寝するには最高の環境
←南欧風の外構が意外なほどハンドカットログに合う。ここだけ見れば日本とは思えない?
 
住宅地に建つ、堂々たるハンドカットログハウス
 閑静な住宅街を車で登っていくと、目の前にひときわ立派なハンドカットログの姿が現れる。 「友達が遊びに来ると、この坂の途中で『えぇ〜、あれぇ〜!』って驚くんですよ。 あまりにも立派な家で」。この家はちょっと自慢なのだ。 風光明媚な伊勢志摩の海を見下ろす高台に建ち、地下室まであるハンドカットの2階建て。 大きな犬が2匹いて、庭には青い芝生、外構も南欧風で、渡る風も心地いい。 しかも大山夫妻は30代。「家を建てると決めてから、海の見える土地を中心にあれこれ探していたんです。 そうしたら、並行していろんなことがあれよあれよという間に決まって。 最終的にこの場所でハンドカットログを建てることになったわけです」 寛子さんは「大きな梁のある家が欲しくて、最初はポスト&ビームにしようと思っていたんですが。 でも、いろんなログハウスを見せてもらって、最後にハンドカットログに宿泊体験してみてそれが良かった。」 では、ハンドカットログの暮らしぶりはどうなのだろうか。
  「まず、どこにもない、オリジナルの家が欲しかったという部分では大満足です。 ログハウスならではの乾燥して木が割れるときの音も『おお、鳴っとる、鳴っとる』とふたりで喜んでました。 家も生きているんだなと」
 
大型台風襲来で強まったログへの愛着
 実は家を建ててすぐに大事件が起きた。題して『大型台風直撃水漏れ事件』 引っ越ししてすぐ、直撃の大型台風が2回続けてやってきた。ハンドカットログはどんなに精巧に作っても少し隙間がある。セトリングなどで徐々に埋まっていくのだが、このときは何しろ建てたばかり。 しかも、風通しのいい高台にある。雨が横からもろに吹き付ける最悪の状態となった。 それでも1回目は何とか大丈夫だったが、問題はさらに大型化した2回目だった。 和昭さんが仕事から帰ると家の中がすごいことになっていた。「壁から雨が入り込んで、滝のようになっていたんです。急いでキハタさんに電話をかけたところ、台風の中をすぐに来てくれて、いっしょに表にビニールシートをかけ、水の入るところをふさいだんです。その迅速な行動に、キハタさんにまかせて良かったと安心したのを覚えています」 実は予算を減らすため、コーキングは自分たちでやるつもりだったのだ。 しかし、どこから漏れるのか特定するのが難しく、手つかず状態だった。それがこの一件で一気に進み、はからずも隙間のない家になった。「ともに成長していくのが理想の家だとすれば、ここはまさにそう。
  100年持つ家だと自負しています」
そう笑顔で語るふたりからは、理想の家を手に入れた喜びがあふれていた。
 
ログハウスDATA
■延べ床面積 125.03m2
■1階 57.60m2 2階 67.43m2 デッキ 43.60m2
■着工日 平成13年4月1日
■完成日 平成13年8月31日
■加工法 ハンドカット
■構法 丸太組構法
■仕様ログ材 ウエスタンレッドシダー
■基礎 鉄筋コンクリート布基礎(高基礎)
■外部仕上 屋根材=カラーベストコロニアル葺き 建具=木製輸入建具  塗料=シッケンズセトール(木部)
■内部仕上 天井材=2×6T&G パイン、1×4ノッティーパイン/床材=1×6T&G パイン、 2×6T&G パイン/内壁材=1×4ノッティーパイン
■工費 総工費=3200万円(消費税別途 基礎工事費=300万円/ログ材料費=850万円/ 組み上げ・大工工事費=1000万円/屋根・板金工事費=150万円/塗装工事費=12万円/ 設備工事費=360万円/その他=528万円
■設計・輸入 (株)キハタトレーディング

和昭さんと寛子さんの大山さん夫妻。二人とも教師で、教え子も喜んで遊びに来るとか
[三重県阿児町]
大山邸
家族構成 2人
加工法
ハンドカット
延べ床面積 125.03m2 総工費 3200万円

ログハウスに住むVOL.3より転載