ログハウスQ&A


ポスト&ビーム編

 ポスト&ビームハウスって何?

 簡単に言えば、柱と梁で構造をなす建築物のこと。製材技術が発達していない時期は 丸太をそのまま構造材にしたと考えられ、その一つがご存じのログハウス。躯体に丸太を使 用した建築物は世界各国にあり、我が国の古民家の工法も、一種のポスト&ビームと呼ぶこ とができます。


ハンドカット・ログハウス編

 ログハウスはなぜ高いのか?

 一般住宅に比べてログハウスが高いのは、大まかに以下の理由が挙げられます。 ・ログハウスは大量生産ができない ・ログハウスは、許認可の問題で都市部に建てにくい ・ログハウスは原価コストが高い ・ログハウスは定期的なメンテナンスを必要とする ・ログハウスは品質管理が難しい  これを逆に考えれば、多少コスト高に目をつぶっても、1棟1棟手づくりの個性的建築 物を手に入れられるということになります。昨今は、ログハウスの品質を落とさずに経費率 の削減を図り、作業の合理化、事業のシステム化に努力しているログハウスメーカーも増え ています。

 いいログハウスメーカーを選ぶには、どこをチェックすればいいのか?

 モデルハウスを見ただけでは、メーカーの善し悪しを判断するのは難しいもの。でき ればそのメーカーの現場に足を運んでいただきたいと思います。専門知識がなくとも感覚的 に判断できるポイントは以下の3点。
・現場がいつも整理・整頓されているか
・材料を大切に扱っているか
・現場スタッフ(職人)が遊んでいないか  また、可能であればそれぞれの責任者に会い、応対もチェックしておきたいところ。
・営業責任者=誠実で、疑問に明確に答えてくれるか
・設計士=ログハウスの知識を十分に持っており、わかりやすい言葉で説明してくれるか
・現場監理者(現場監督)=職人、下請け業者に明確な指示を出しているか

 施工時におけるチェックポイントは?

 満足できるログハウスを手に入れるためには、各工程でこまめに進捗状況を確認して おきたいもの。そのときのポイントは以下のとおり。
[基礎工事のチェックポイント]
・地中部分の深さ
・地中部分のベースの作り方
・基礎天場のレベル
[上棟時のチェックポイント]
・丸太が隙間なく組み上げられているか
・丸太のダメージ(傷、汚れ)がないか
・ログ壁の高さが契約図面どおりか
[造作時のチェックポイント] 
造作時では、チェックというよりも業者との緊密な打ち合わせが大事になります。ログ ハウスは壁が組み上がってはじめて実際の大きさが実感できます。ですから、この時点でイ メージどおりでき上がっているかどうか確認しましょう。
[完成時のチェックポイント] 
完成時にはトータルにチェックしていきます。
・セトリングスペースが確保されているか
・建具の取り付けが適切か
・住宅設備機器が適切に作動するか
・全体の造りがイメージどおりか

 ログハウスメーカーとのトラブルを未然に防ぐには

 ログハウスは契約と同時に完成品を手にするわけではなく、契約後に時間をかけて造 られるものです。そのため施主と業者の間に「思い違い」や「考え違いが」によるトラブル が生じやすいともいえます。それを回避するには「当たり前のことを当たり前にやる」こと が肝要です。
・建築モラルの低い業者を選択しない
・検討中には、営業担当者と十分に打ち合わせをする
・契約時には設計士から直接説明してもらう
・現場監理者(現場監督)と、現場で十分に打ち合わせをする
・契約書、契約図面では約束のできないイメージの部分を十分に打ち合わせをする
・小さな疑問も迷わず確認する  いずれも「なーんだ」ということばかりですが、そんな基本的な事柄をつい忘れがちに なってしまうものです。

 湿気によるログのカビ対策、腐蝕対策はどのように行なえばいいのですか?
 防カビ、防腐、そして防虫のためには、保護塗料を塗るのが効果的です。この塗料の 効果はほぼ3年くらいと言われていますが、気候条件や土地条件で多小差があるようです。 そこで、たとえばカビが発生した場合は、すぐに保護塗料を塗るように心がけたいもの。  塗装は自分でも行なえます。このとき注意したいのは、ログに付着したホコリや汚れ、 油分などをきれいに取り除き、表面並びに表層を十分乾燥させた後で塗るようにします。

 ログハウスの特徴であるセトリングは、どれくらいで落ち着くのですか?
 セトリングの目安は3~5年といわれています。この期間に丸太の収縮(シュリンク )が終了すると考えられているからです。しかし木はあくまでも生き物ですから、完全に収縮が終わるということはありません。  セトリング中のトラブルとして、窓やドアが開かなくなったという話を耳にしますが、 通常の場合建具上部にセトリングスペースを設けて丸太の沈み込みを解消しています。

 ログハウス完成後に、採光や通風をよくするために窓を追加することは可能ですか?
 構造上無理のない場合、壁の中に埋め込まれた電線などを断線する恐れのない場合に は可能です。ただし、壁内部にダボ及び金ネジが入っている場合は難工事になるので、事前 にメーカーに確認を。また「丸太組構法技術規準」によれば、耐力壁の端部及び開口部周囲 は通しボルトなどによる構造耐力上有効な補強を義務付けているので、この補強が完全に行 えるのであれば、窓の追加は可能です。

 長くログハウスに住んでいると、どうしても壁が汚れると思うのですが、掃除の仕方 は?
 まず第一に心がけたいのは、常に掃除を怠らないこと。特に内部は丸太と丸太の間に ホコリが溜まりがちです。一般家庭の掃除と同じように、こまめにホコリを取り除きましょ う。また丸太では、どうしてもヤニが出がちです。このヤニは木に防腐効果を与えるものな ので一概に“汚れ”と決めつけるわけにはいきませんが、衣服などに付着すると厄介なので 、こまめに拭き取りましょう。テレピン油を使うと楽に取れます。通常の汚れであればタワ シでこするだけでも汚れは落ちます。ひどい場合はディスクサンダーやサンドペーパーなど を利用する方法がありあます。   外壁の汚れを落とすのに漂白剤を使う話を耳にしますが、丸太は白くなりますが、丸太 自体にはあまりよくありません。

 ハンドカット・ログハウスは圧迫感があるといわれますが、本当でしょうか?
 これは各人の感じ方やイメージ、あるいは好き嫌いに左右されることが多いようです 。直径何センチの丸太を何段積むか、あるいは開口部の位置や間仕切り壁の位置によって感 じ方は違ってきます。ハンドカット・ログハウスを得意とするメーカーの物件を数多く見て、自分のイメージに合ったデザインを見つけましょう。


マシンカット・ログハウス編

 室内コーディネートのしやすさからマシンカットを選択したのですが、間取りを考え るときのポイントは?
 採光(明るさ)、換気(通風)、暖房効率といった専門的なことはメーカーの設計士 に任せ、現在あなたが生活している住まいで不便を感じる箇所をチェックし、でき上がった ログハウスの図面と比較してみるといいでしょう。トイレ、浴室、キッチンなどの広さや配 置、階段の高さ、ドアが右開きか左開きかなど、意外に見落としがちな箇所はあるはずです 。

 設計にかかる前に、メーカーに何を伝えればいいのですか?

 まずはメーカーに建築地まで同行してもらい、地形を見ながら使用目的(別荘か自宅 か)、駐車場、デッキの広さといったイメージを伝え、それを基にプランニングしてもらい ましょう。

 ログハウスは暑い夏や寒い冬に適していますか?

 ログハウスは快適な住み心地、夏は涼しく、冬は温かい 木は断熱性に優れ、熱伝導率が低いという独自の性質があるため、快適な住まい作りに適しています。 その上、 室内の空気が湿ってくると、木が湿気を吸収し、逆に室内が乾燥してくると、木に含まれた水分を発散させて、適度な湿度を保ちます。 また、木材は再生産が可能な資材で、その上、大気中の二酸化炭素を固定するなど、人間や環境にやさしい建築材料で特に、ぜんそくやアレルギー症の子供、老人に効果があるといわれています。

 ログハウスは木でできているため燃えやすくありませんか?

 非常に意外なことに、木は不燃性に対しても優れています。太い木であれば、仮に表面が燃えても、木自ら炭化膜を形成するため、中まで燃焼することはありません。鉄やアルミニウムは火災にあうと、軟化してしまい、強度が著しく弱くなりますが、木は高温であっても、強度の低下はほとんどありません。


 ログハウスの耐久性はどのくらいですか?

 1300年の歴史を持つ法隆寺は世界最古の木造建築として知られています。あまり知られていませんが、木は古くなれば、ますます強度を増す特性があります。木は耐久性と堅牢性にも優れています。木は、鉄やコンクリートと比べてはるかに軽く、同一質量あたりの強度は数倍にもなります。耐久性という面から見ても、ログハウスは経済的ということになります。

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