川崎市に誕生したP&Bの賃貸住宅



全国でも珍しいログハウスの賃貸物件。
ここに住む住人達はとにかく楽しい!仲がいい!
自分らしい暮らしを求めて集まった、6家族が織り成すそれぞれのログ物語。
ログコテージにこれからの住まいのあり方を見た!



どうせ作るなら賃貸でも自分が住みたい家を作ろう

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小田急多摩線栗平駅から徒歩約10分、真新しい戸建てが立ち並ぶ邸宅地に、ひときわ目をひくログハウス群がある。ポスト&ビームの美しい建物に、通りすがりの車も、なんだろう、というようにスピードをゆるめる。ログコテージと名づけられた4棟の建物は、 現在8世帯の家族が入居する賃貸物件なのだ。
  オーナーの中山さんご自身が大のログ好き、もし賃貸のログハウスがあれば自分も借りて住んでみたいと思ったところからコテージづくり はスタートした。賃貸だから間借りだから、という概念を超えた家をつくりたい。表面をきれいに飾った薄っぺらの賃貸住宅が横行する業界に 一石を投じたいという思いがあった。
  ところがいくらログメーカーに問合せても、快く話にのってくれる事がなかったという。「どこのメーカーもキット販売が主流で、イレギュラー な仕事はやりたくないという感じ。どこもとりあってくれなかった」行き詰まった所にログメーカー、アルファフォア社長と出会い、コテージ作り は動きだした。中山さんの情熱をエネルギーにして、お互いが手さぐりしながらも2004年4棟が完成。ハンドカットを得意とするアルファフォ アの特徴は、木がもともと持つ曲線や枝振りを最大限に生かしているところ。8世帯の家は、間取りも内装もひとつとして同じものはない。

ログはコミュニティ

 「自分が住めないのが一番悔しい」と笑いながら語る中山さんの、夢のコテージづくりに対する思いはそこかしこに生きている。共有スペー スを囲むように建てられた4棟は、そこに暮らす人たちが、心地よい距離感を持って共生できる工夫がいっぱいだ。1年中花が咲くように植栽 された中庭。敷地内には姫リンゴや甘夏、レモン等種類の違う果物の木が植えられ、来年には実をつけるはずだ。昨年のクリスマスにはイル ミネーションがコテージ全体を覆い、見物人が現れるほどだった。
  「気が付くとポストに野菜が入っているんですよ」半年前から入居している和栗さんに言われて見ると、各家庭の玄関には、郵便ポストとは 別の鉄カゴが設置されている。中山さんは自分の畑でとれた野菜を詰め合わせて入れていくのだそうだ。
  「自分が楽しいからやっているだけ」そういう中山さんは、親しみをこめていつしか“ログ地蔵”の愛称で呼ばれるようになった。
  住人全員が楽しみにしているのが交流会。春のタケノコ堀り、夏の流しソーメン、秋はサンマとチャンチャン焼き等が今まで行われている。 取材陣が訪れたこの日は、餅つき大会が催されていた。糯米を炭で蒸し、自前の杵と臼でついていく。米はみるみるうちに粘り気のある塊に なって、手際良くからみもち、あんころもちになっていった。ミニ樽酒の登場で、乾杯。会が終わった後も、どちらかのお宅に会場を移して2次 会が行われるのが常なのだそう。
  住む人が家をつくる、あたりまえでいて新しい住まいと人のあり方がここログコテージの中に生まれようとしているようだ。


 




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