個性的な最新実例を満したログハウス専門誌
   

奥に長い敷地を生かし、広がる森が眺められるようにリビングを設置。
ウッドデッキも憩いの場にして、吹き抜けのキャットウォークやデッキの手すりなど、
図面にはなかった熟練ビルダーのアイデアが、随所に生かされている。
室内を広くとるための角ログと、丸太のポスト&ビームとを組みあわせ、
個性的な家の表情を演出したことが大正解のログハウス。
 

 
熟練ビルダー自身が、
楽しんで建てたログハウス
 清流・長良川の源流に位置し、6つのスキー場を持つ山あいのリゾート地、高鷲町。その高鷲町にある天然温泉付き別荘分譲地「サンシャイン・ロイヤルガーデン」に、中山さんの別荘は建っている。
 中山邸は正面の梁にNAKAYAMAの文字を入れた個性的な家。中山さんは仕事が終わる金曜日の夜に奈良市内の自宅を出発、この別荘であとはただのんびり過ごす。高鷲町まで車で約4時間。森林浴と温泉浴でリフレッシュしてから、日曜の夜に奈良へ戻っていく。
  中山さんが別荘用地を探しはじめたのは3年前。スキー場が近く、水と空気と星がきれいな場所が条件だった。森が豊かで別荘利用者専用の温泉が湧くこの場所に決めた。  定年後の住居用地として買った土地だが、やはり家も建てたくなり、“衝動買いに近い感覚で”ログハウス建築を決めた。中山さんの要望は薪ストーブの似合うリビングと地下室があること。奧さんの要望は水まわりは都会生活のレベルを落とさず、建物も個性的であること。
  トウメイハウス設計担当はその要望に沿い、外観正面に丸太のポスト&ビームを組みあわせて家の表情を個性的に演出した。棟梁の熟練ログビルダー、関根潤一さんの現場でのアイデアも随所に取り入れた。
  中山さんが「関根さん自身が楽しみながら、愛着を持って建ててくれた」と話すログハウス。その関根さんの“愛着”は、そのまま中山さんに引き継がれている。
裏の森に野鳥の餌台を置いてみた。早朝は野鳥たちのさえずりで森はにぎやかだ
ログの丸い椅子と、天板も脚も四角いテーブルの組み合わせがおもしろい。
玄関前のデッキ:手すりの自然木を生かしたデザインは棟梁の関根さんのアイデア。
リビングは裏手の森が見える位置に配した。四季の移り変わりが楽しめる。
中山さんの一番の要望は薪ストーブの似合うリビング。薪ストーブ前に置かれたソファは設計の犬飼さんがカナダから買ってきた。
吹き抜けに追加した2階デッキに続くキャットウォークは、猫用でなく人間のための通路。電球を替えたり洗濯物を干すのに便利だとか
裏の森に木を置けば、自然とキノコが生えてくる。初夏には敷地内で山菜採りも楽しめる
階段を上がるとキャットウォーク、そして2階のウッドデッキへ。階段脇には広い収納スペースがある。
吹き抜け空間の開放感はそのままに利便性を実現したリビング。
将来ビリヤード台を置く予定の地下室。今は残念ながらフリースペース。
   
 
■延べ床面積 72.88m2
■1階 46.79m2  2階 26.09m2  デッキ 19.37m2
■着工日 平成14年9月
■完成日 平成15年4月
■構法 丸太組構法
■種類 マシンカット
■仕様ログ材  サイズ116mm
■基礎 ベタ基礎
■外部仕上  屋根材=ガルバリウム鋼鈑/建具=木製建具/塗料=シッケンズ (2回塗り)
■内部仕上  天井材=フィンランドパインパネル/床材=フィンランドパインフローリング/内壁材=フィンランドパインパネル/塗料=無塗装
■工費 総工費=1810万円 基礎工事費=250万円/ログ材料費=610万円/組み上げ・大工工事費=190万円/屋根・板金工事費=115万円/塗装工事費=40万円/設備工事費=410万円/その他=195万円
■設計・輸入 (有)パインドックデザインオフィス
■施工 (株)トウメイハウス
奈良市在住の中山さん夫妻は、大学生と中学2年のお子さんとの4人家族。定年後の定住地として選んだ別荘分譲地に、定年を待たず“衝動的に”ログハウスを建てた。月1のペースで利用するほか、お子さんが友人たちと利用することもある。
中山邸
家族構成 4人
マシンカット
延べ床面積 72.88m2
総工費 1810万円

ログハウスに住むVOL.4より転載