「北の国から」のロケ地はまるで“木の家”の展示場
黒板五郎一家が住んでいたのは、富良野郊外の麓郷。富良野市街地から20Dほど離
れた山の中にある。「麓郷の森」には1981年のドラマのスタート当時に使われた「五郎
の丸太小屋」や、風力発電のある「五郎3番目の家」がそのまま残されている。丸太小屋
はいわば「北の国から」の出発点。もう少しメンテナンスすればと思うほど、痛みが激しく古
びたログハウスだ。ドラマの中でこの丸太小屋が焼失した後に住む「五郎の石の家」も
近くにある。富良野郊外を車で走ると、畑の片隅に石が山積みされているのが目につく。
富良野岳の過去の火山活動のため、今でも富良野の畑からは大量の石が出てくる。農
家にとっては厄介者の石をきれいに積み上げた、エコロジカルな家だ。
「北の国から・2002遺言」の中で登場する「拾ってきた家」も麓郷にある。スキー場のゴ
ンドラや自動車のフロントガラス、大型バスの車体からコルク栓、タマゴの紙パックまで、使
えるものは何でも使ったユニークな家々が4棟。ドラマの中では五郎と中畑和夫(地井武
男)が、正彦(柳葉敏郎)のために作った家だ。4棟のうち、ドラマに登場していない家が1
棟ある。それは「純と結の家」。ドラマの最後で結ばれた純と結(内田有紀)のために、五
郎が作ったという家。ドラマは終了しても、富良野では倉本聰によって“その後のストーリ
ー”がまだ展開中なのだ。
新富良野プリンスホテルから少し離れた所にあるカフェ「北時計」も見逃せないポイン
トのひとつ。「北の国から」と「優しい時間」の2つのドラマに登場するログハウスであり、
築24年の北海道のログハウスの草分け的存在でもある。 |