下:人なつこい愛犬ケーナは3歳のフラットコーテッド・レトリーバー。艶のある黒い毛が美しい。ケーナとは犬歯のこと。いかにも歯医者らしい命名だ |
渓流釣りをきっかけに
「は
りゅうウッド村」に別荘建築
を決意
この家は水戸で歯科医院を営む猿田さんご
夫婦の別荘。ご主人は休日には釣りや狩猟
に、海山を飛び回るアウトドア大好き人間で
ある。ご主人は10年ほど前に渓流釣りにこ
の地に訪れて以来、すっかり南会津の自然
と人に魅せられた。休日ごとに南会津で釣
行を重ねるうちに、いっそ別荘を建ててしまおうとログハウス建設を決意。「は
りゅうウッド村」の企画を進める芳賀沼製作を雑誌で知り、さっそく田島町に
ある自社工場を訪ねた。広大な敷地には丸太や資材が整然と並び、丸太を
乾燥させる巨大な乾燥機もある。「雑誌を見たときからここしかないと思って
いました。土地探しを始め、何から何までお世話になりました」とご主人は話
す。この針生地区の別荘用地はすべて借地制で、料金は300坪につき年
間10万円ほど。借地制は土地がらみのトラブルを避けるための田舎の知恵
であり、山里の原風景を守るための芳賀沼製作の方針でもある。「はりゅう
ウッド村」は過疎化や自然の荒廃に直面する山里の再生も担っている。 |
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傾斜地と自然林を生かした見晴らしのいい家 地元の人との交流も楽しみ |
ログハウスは今年で6年目を迎える。“住み易さにはこだわらない、非日常的
な空間”がご主人の最初の要望。丸太に囲まれた20畳の広いリビングはその要望を形にした空間だ。丸太は無塗装の太いダグラスファーのマシンカッ
トを選んだ。ログはよく乾燥させた状態で組まれ、セトリングは2年ほどで終わった。2階部分の内壁には調湿性や脱臭性にすぐれた珪藻土を使用。窓は
どの部屋も可能な限り広く採ってある。窓にカーテンがあるのは2階の寝室だけ。建物を囲む木々がカーテン代わりになり、冬は2m以上の積雪と屋根
から落ちる雪が目隠しになる。傾斜地の高台に建つため眺めがよく、樹間に田んぼと里山ののどかな風景が見え隠れする。
ご主人は「医院では目を酷使する生活。ここでは自然を前に、目の焦点は無限大でいられてほっとする」という。
夏は涼しく冬は暖かい、梅雨時も快適なログハウスの生活は予想通り。さらに村の人たちが自分たちを快く受け入れてくれるのがうれしかった。
“よそ者”に対して閉鎖的な印象は全くない。道で会えば声をかけてくれるし、山菜や茸をおすそ分けしてくれる。薪ストーブ用の薪も必要とあらばいくら
でも調達してくれる。猿田さんにとってこのログハウスは、緊張を強いる日常から解放される別天地のようだ。 |
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のどかな里山の風景が広がる南会津・田島町。そ
の針生地区にログハウスや木の家が点在する「は
りゅうウッド村」がある。芳賀沼製作が手がけた家
が70棟ほど建っている。猿田邸もそのひとつ。アカ
マツやカラマツ、ナラなどの樹木が豊かに茂る500
坪の傾斜地に建つ、見晴らしのいいログハウスだ。 |
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敷地面積は500坪の広さ。足下にはさまざまな山野草や茸が顔を見せる。ここは冬は積雪2m
を越える豪雪地帯。大屋根が積雪から窓や建具を守っている |
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寝室は珪藻土の白壁が和の雰囲気を漂わせる。
木目のない白壁の部屋があると落ち着くもの。?
この部屋の窓だけはカーテンがある。 |
テラスに出れば手つかずの自然が広がる。秋はカ
ラマツやナラが美しく紅葉し、テラスにはドングリが
落ちてくる。新緑の季節も見事だ。 |
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キッチンに続くリビング・ダイニングは20畳の大空間。マシンカットの直径260oのログは、ハンドカットを
思わせる存在感がある |
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キッチンの裏にある洗面スペースは、キッチンと同じレンガ貼りでリゾートムードを演出 |
リビングに置かれた
薪ストーブはノルウ
ェーのヨツール製。
煙の中のガスや微
粒子も熱に変える
優れものだ。真冬は
薪ストーブに火を入
れて暖まるまでの1
〜2時間は石油ヒー
ターを使う |
260o径のログに丸い穴をあけてガラスブロックをはめこんだ。ビルダーの遊び心と技術の高さを感じさせるデザインだ。丸穴からはやわらかい光が差し込む。 |
手すりのデザインは打ち合わせ時に「だんご三兄弟」が流行っていたのがきっかけ。
ご主人が「だんご三兄弟」のイメージをデザイン、それがそのまま形になった。 |
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