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囲炉裏の隣に薪ストーブ
ひらめきで作る理想の家
なんとも大胆である。部屋の中央には囲炉裏がでんと据え付け
られてあり、そのすぐ隣には薪ストーブ。大澤さんご夫妻の一番
のお気に入りスペースだ。はじめは囲炉裏だけだったが、冬に寒
かったため急遽薪ストーブも入れたのだという。
「ほんとははじっこにあったほうがカッコいいのでしょうが、ここに
あると便利なんですよ」と、大澤さん。囲炉裏の炭で肉を焼いた
りと調理をし、火が足りなければ薪ストーブからもってきて、いら
なくなったものは燃してしまう。
火をつけるのは難しいという大澤さん。薪ストーブの番はもっぱ
ら、奥さんの貴美子さんの担当だ。「子どものころの風呂焚きを
思い出しますよ。ワイワイできる雰囲気も好き!」
鈴鹿山脈にある永源寺は昔から貴美子さん憧れの地で、この地
に家を持つことが夢だった。そしてしばらく家の仕様を試行錯誤
した結果、自宅を建てた工程をそばで見ていた大澤さんが、自分
で作ってみることを提案。メーカーは安価で対応も親切だったキ
ートスに決めた。経験は少ないが器用な大澤さんと、好奇心旺
盛な貴美子さんの、二人三脚の「理想の隠れ家」づくりがここ
からはじまった。

アイデアは奥さん、
作るのはご主人と役割分担
キートスから部材が届いたのは10月。雪が降り始める前までに、
屋根ふきまではすませてしまおうというスケジュールで臨んだ。
みるみる作業の進む壁組は楽しかったが、最も苦労したのは勾
配も急な屋根と天井の部分。それでも脚立とはしごを駆使し、
降雪量が少なかったことも幸いし、なんとか予定通り屋根ふきま
でこぎつけた。
そしてここから大澤夫妻のオリジナリティが発揮される。元々は1
階に壁1枚のしきりで2部屋、ロフト付きのプラン。まずは囲炉裏
を部屋の中央に配すため、従来とは異なり、玄関の上にロフトを
配した。さらに端材を利用して2枚の壁をたて、トイレと総ユニッ
トのバスルーム、洗面所を作った。ガンガン釘を打って自在にリメイクできるのは、木の家ならではの大きな強みである。こうして
部屋のおおもとができると、貴美子さんのアイデアが次から次
へと湧いてくるのだった。
「主人がつくっているのを見ていると、あ、ここはこうしたいって
新しい考えを思いつくんですよ。それがすぐカタチになっていく
のがもう楽しくって!」
椅子、棚、タンス、飾り棚。
デッキを防犯用の柵に改
良したり、キッチンの仕切
棚を折り畳みのカウンターテーブルに兼用したり。端
材を利用して、どんどんと居心地よくなる第2の我が家づくりに、ふたりは大満
足だ。 |
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壁組は楽しい作業。一回組み出すと早いので
やりがいがある
 屋根は怖かった、と大澤さん。天井張りも、奥さ
んがコンパネを切り、大澤さんが力仕事と、根
のいる作業が続いた。

基礎だけは業者に発注。しかし囲炉裏の基礎
組は大澤さん自らの手でつくった。夏場は床材
をはめてフリースペースとなる。
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