極太の丸太でくつろぎのひと時


 下伊那郡平谷村「うつぼの里」。この少々恐ろしげなネーミングとはうらはらに、のどかな山並みが広 がるこの地にオーナーがログハウスを建てようと思い立ったのは2年前。決め手となったのは、爽やかな山間の気候と豊川の自宅から車で2時間という好アクセス、そしてす ぐそばを流れる柳川のせせらぎだ。根っからのアウトドア派で、以前は週末になるとキャンプ道具を満載し、家族を連れて各地のキャンプ場を回ったという。そんな中「次はキャンピングカーかな…。でも、居住空間に限りがあるし、いっ そ別荘を構えようか…」と考えた。
  もともと木が好きだったというオーナー。憧れでしかなかったログハウスだが、資料を読みあさるう ちに憧れが具体的なイメージへと変わった。 ログハウスに求めたものは「おおらかで力強い丸太に囲まれた、心からくつろげる空間」。いくつか 候補地を見学し、資料を取り寄せる中で出会ったのが、(有)シフトの纐纈氏。オーナーが思い描くログハウスを造り上げるため、入念な打ち合わせを重ねた後に着工、念願かない 平成16年10月完成となった。 外観の大きな特徴となっているのが71m2の広さを持つデッキ。中央にはどっしりとした丸太テーブルが しつらえてある。「紅葉を愛でながら、家族や仲間とバーベキューを楽しみ、語らう」そんな至福のひ とときを過ごすのがこのデッキだ。室内に入ると真っ先に目を引くのが、フィンランド製の本格的な薪ストーブ。火の中で薪がはぜるの を見つめながらの一杯も、また格別だろう。

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吹き抜けが開放的なリビング。中央の一対になったテーブルは縮み合わせ次第で、レイアウトフリー。来客時にもフレキシブルに対応できるよう考えられている。


 オーナーのイメージそのまま、天井まで吹き抜けとなったリビングには、カナダ産ウエスタンレッドシ ーダーの芳香が漂う。ログ材としては最高峰である、その赤茶がかった色合いや柔らかな独特の芳香で 人気が高い。また、湿気にも強く、日本のログにも適しているという。  ドアや窓枠などにも同材を使用、丸太との調和が素晴らしい。階段ポストには有名ログビルダーの手 による鷹のチェーンソーカービングがアクセントを加えている。「別荘なので、必要最低限の居住空間 で十分と割り切った」と、限られたスペースに機能的にまとめられたキッチンや水回りだが、洗面所床や玄関にスペイン産タイルを奢るなど、遊び心も忘れない。最近、隣の敷地(70坪)を買い増ししたという。「今のところ来客用の駐車スペースで、予定は無い んですよ」と笑うが、敢えて高野槇を庭に植える程何事にもこだわりを持つオーナーのこと、その眼に は次なるイメージが広がっているに違いない。


ログハウスDATA

長野県O邸
■延べ床面積:97.20  (1階:61.20) (2階:36.00
■デッキ面積:71.70
●主構造材の種類:  ウエスタンレッドシーダー ●構法の種類:丸太組構法 ●基礎の種類:ベタ基礎 ●屋根材:エバールーフ ●外壁材:ウエスタンレッドシーダー ●内壁材:ウエスタンレッドシーダーパイン ●天井材:パイン ●床材:ダグラスファー
●工事着工年月:平成16年6月 ●完成年月:平成16年10月
●設計企業:(有)シフト ●施工企業:(有)シフト ●建築使用目的:別荘




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