森の中に自然派家族が誕生
子どもが大きくなってきて家を建てることになったとき、始めにログハウスはどう?と言ったのは、洋子さんだった。建物に興味があるという洋
子さんは、以前から「ログハウスが一番いい、かっこいい」と思っていたそうだ。加賀市が地元である木彩工房の辻さんに土地を探すところ
から頼んだところ、とっておきの場所が見つかった。広葉樹林の自然に恵まれたすばらしい環境に、それまでは町中のマンションに住んでい
た今野家もすっかり自然派生活者となってしまった。小学4年生の聖也くんは、学校では理科の成績が抜群。弟の夢斗くんも森でカブトムシ
やクワガタを捕まえたり、ミミズだって手づかみだ。釣り名人の直樹さんに至っては、渓流で釣った魚を庭で焼き、ときどき辻さんにも振る舞っ
ている。
その直樹さんも、家づくりの現場ではさんざん苦労した。ログハウスなんてやめればよかったと思ったというくらい大変な作業だった。しかし、
辻さんのログハウスにはとても感銘を受けている。レッドシーダーの木目を生かしてクリア塗料で仕上げたログは、年を経てますます美しくな
ってくる。外部に突き出させたフロアビームに取り入れたビーバーカット(ログの端を鉛筆のように尖らせる)も日本ではあまり見かけないも
ので、いい感じだ。ストーブ用の薪割りに関してはすっかり達人の域に達した直樹さんは、薪は3度温めてくれるという。薪割りで体が温まり、
積み上げた薪を見て心が温まり、炊いて温まる。愛犬のヴィヴィも薪ストーブの前がお気に入りで、特等席を独占する。自然味と温かみがあ
ふれる今野家のログハウスだ。
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