個性的な最新実例を満したログハウス専門誌
   

 
ログハウスを建てるなら、日本の気候風土に合った 日本の木を使いたい
 自然が大好きというご夫妻は、仕事の合間をぬって、草抜きのために優子さ んの故郷を訪ねるのが楽しみになっていたとか。
  「どうせ建てるなら、木をふんだんに使ったログハウスにしよう」と、意見は一致。雑誌を見ては間取りや外観のイメージを広げていったそうだ。
  「いろいろ調べるうちに、『日本で育った木を使うのが日本の気候風土にマッチしていい』という記事を読み、国産材を使ってログを建ててくれるところを探 しました」。岸本さんご夫妻が、知人の紹介でカントリー工房を訪れ。
  「岡部さんの人柄と、国産の木にこだわり大分県日田産の杉を使うという理念に惹かれて、即、お願いしました」と、文雄さんは当時を振り返る。
 
子供たちが駆け回り、大自然と触れ合える家を故 郷の地に建てたい
 当初は、角ログで建てようと考えていたそうだ。しかしカントリー工房で打ち合 わせを重ねるうちに、「大自然の中の丸太小屋」というイメージを大切にした いという思いが強くなり、成形された丸ログで建てることに決めた。
  リビングとダイニングの間仕切りをチェーンソーでアーチ型に豪快に削り、野趣あふれる空間に仕上げてくれた。
  窓枠も、丸太の豪快な雰囲気に負けないように、幅広い木材を大胆に組み合わせた。フローリングには35ミリの日田杉を使い、「靴下をはくのがもっ たいないと感じる足触りを追求した」という。
  また、今年の夏には、小学校の非常勤講師を務める優子さんの教え子たちがやって来た。「子供たちはこの家を見たとたん、『わ〜、可愛い!』って喜ん で、中に入って『足の裏が気持ちいい!』って、走り回って(笑)。実は、ここに家を建てようという初めの発想は、私たちの別荘というより、子供たちが自然に触れ合うことができる拠点を作りたいということだったんです。子供たちが喜ぶ姿を見て、心の底から建ててよかったと思いました」と、優子さんは穏やかに微笑む。
 
ハンドメイドの椅子に座り、夕日を眺める幸せなひととき
 「完成してから、周囲にウメ、リンゴ、サクラ、ドングリの木を植えました。四季 折々の自然観察ができるでしょう」。「以前、学校で木工の授業を担当してい たときに木の魅力を知りました。木って温かくて、優しい感じがするでしょう。こ うして木に囲まれていると、心が和みますよ。街には帰りたくないと思うほど安 らぎます」。文雄さんは木工の特技を生かして、椅子やシューズボックスなどを 手づくりしている。デッキに置かれたデッキチェアは、文雄さんの作品。
  「昨年、台風でヒノキがたくさん倒れて、山から二人で運び出して製材所に頼 んで製材してもらいました。ですから総ヒノキの椅子なんです。このイスに腰 掛けて、夕日を眺めるのが私の楽しみなんです」。と文雄さん。
  まだ、倉庫にはヒノキがたくさん眠っているため、「少しずつ作品を作ってい きたい」とも。念願のログハウスに子供たちの笑い声が絶えなくなるころ、ご 夫妻の作品も増えていることだろう。

リビングの横にある1階の洋室。この部屋は現在、文雄さんの寝室として使っているのだとか。
階段踊り場から1階を見下ろす。

キッチンからリビングスペースを望む。窓からは山の風景が見え、何ともうらやましい限り。丸太タイプを選んだことで、建物に素朴な優しさが加わった。それを形で表現しているのが、間 仕切り壁のアーチカット。プロならではの心遣いだ。 バルコニーからは美しい風景を一望できる。
当初は角ログを検討したが、この大自然に合うようにと、丸太タイプを選択。
ロフトのオープンスペースからバルコニーを望む。キャット ウォークを渡ってバルコニーに出るという非日常感が魅 力的。右手の手摺りにはめ込まれたステンドグラスは、カ ントリー工房の岡部さんのハンドメイド。「私の大好きな コスモスをモチーフにして作ってくださったんです。
文雄さん作の総ヒノキの椅子。「このイスに腰掛けて夕日を眺めるのが楽しみなんです」と文雄さん。
信楽焼の洗面ボウルがアクセントになっている洗面所。
 
 
■延べ床面積:65.55m2 1階:42m2 ロフト:23.55m2 デッキ(バルコニー含む):34.4m2
■主構造材の種類:大分県産日田杉
■構法の種類:丸太組み構法(ラウンドノッチ)
■基礎の種類:ベタ基礎
■屋根材:カラーベスト
■外壁材:大分県産日田杉
■内壁材:大分県産日田杉
■天井材:大分県産日田杉
■床材:大分県産日田杉
■外壁塗装剤:ナチュラルガード
■薪ストーブメーカー:未設置
■総工費:非公開
■工事着工年月:2004年10月
■完成年月:2004年12月
■建物使用目的:別荘
■設計・施工 (有)カントリー工房
 
   
   
   

岸本さんご夫妻。文雄さんは小学校の校長先生、優子さんは小学校の非常勤講師として忙しい毎日を送っている。
[山口県周南市]
岸本邸
家族構成:2人
加工法:マシンカット
延べ床面積:65.55m2
総工費:非公開

ログハウスメーカーズ最新ガイド2005秋冬号より転載