個性的な最新実例を満したログハウス専門誌


   
上:かわいらしい熊のネイチャ ークラフト。




左:チェーンソーの操作はお手のも の。チェーンソーアートから椅子まで、 何でも作る。
 
そばを打つ伊藤さん
地元の公民館でも指導を行うという伊藤 さん。そばの出来は玄人ハダシである。
 

 
積極的に手作りライフ学び、教え、かつ遊ぶ
  房総半島のほぼ中央にある千葉県長柄町。雑木林や牧場が広がるのどかな雰囲気の中に、伊藤さんが主宰する体験工房「自遊工房 OUT・IN」がある。「リタイヤしたら、仲間と一緒に好きなことをして、思い切り遊びたかった」と語るのは伊藤弘幸さん。チェーンソ ーなどの工具を近所に気兼ねなく使いたかったからという理由で、静かでなおかつ近隣とも離れている現在の土地を購入したのが 、1994年のこと。当時の敷地は雑木林だったので、ブルドーザを入れて整地したり、草を自分で刈ったりしながら時季が到来するの を待っていたという。
  2001年になってから伊藤さんは、購入した土地にログハウス第1号を建築した。現在の「自遊工房OUT・IN」である。翌年には倉庫 用のログも建築し、伊藤さんの「遊び場」が拡張されていったが、さらに2003年、「いずれは住んでみたかった」という念願を果た すため、住宅用のログハウスも建築することを決断した。
  普段から工具や材料の購入のためにホームセンター・ジョイフル本田を利用していた。伊藤さんが住宅用ログハウスの検討を始め た時、ちょうど大型ログハウスの取り扱いを始めたということもあって、伊藤さんはジョイフル本田に発注することになった。普段買 い物をしているホームセンターで住宅まで買ってしまったことになるが、伊藤さんは「最終的には担当者の渡邊さんの人柄かな。真 摯に対応してくれるのはもちろん、ベランダのデザインなど積極的にアドバイスをしてくれたのがいい」と語ってくれた。2003年の 終わりには基礎工事を始め、2004年春には念願のログハウスが完成。以後、そば打ちやネイチャークラフトを仲間と楽しむだけで はなく、親子を対象にした体験教室を開催するなど、実に積極的なリタイア生活を送っている。

 

 
「次は石窯が欲しいなあ」遊びのネタは、まだまだ尽きない
  敷地内には畑があり、茶やみょうが、シイタケ、ソバなどが栽培されている。こんにゃく芋も栽培中で、もちろんこんにゃくを作ってい る。また雑木林に隣接した柵の向こう側には、タラの芽を移植している。自然に生えているタラの芽を柵の側に植え直しているわけ だ。「数年後にはこうやって庭から手を伸ばすとタラの芽が採れるようにしたいんですよ」と、伊藤さんは説明してくれた。
  母屋の手前にあるログハウスが、インドアで遊ぶ場合の拠点である。最も得意とするのはそば打ちで、全麺協認定初段の保持者だと か。ログハウスの周囲には、様々なネイチャークラフトやチェーンソーアート、木工で作ったものが並んでいる。すべて伊藤さんが製 作したものだ。仲間と製作を楽しむだけでなく、体験工房を開催して積極的に外部の人とも交流を持っている。近所にある千葉市少 年自然の家において、子ども向けにネイチャークラフトの教室を開いて教えたりもしている。

 

 

リビング/サッシをすべて掃き出し窓にしている。使い 勝手を追求すると、掃除や出入りが楽なほうがいいと いうわけである。


リビングからキッチン、薪ストーブを望む/夫婦 ふたりの住まいなので、1階には別室を設けて いない。冬にはストーブが燃え、テーブルは掘炬 燵となるので、大変暖かい

書斎/照明には調節装置が付けられていて、 好みの明るさに調整できる。これも使い勝手に こだわった結果だ。

 
ホームセンターを徹底利用
お金をかけずにいい家を作る

  「日本でログのカットを行うから、自由に設計できた」と、ジョイフル本田のログ ハウスを選んだ理由を語る。他のログ・メーカーではオプションだったり難しい 依頼を受けてもらえたことが、決め手だったようだ。ジョイフル本田はホームセ ンターであり、住宅に関するものならなんでも揃う。ジョイフル本田にあるもの を徹底的に利用することでインテリアを安いコストで充実させることができた。 例えばサッシに網戸が欲しい、となると、販売されているものをそのまま持って くる、といった感じだ。照明はジョイフル本田の系列である「オールドフレンド」 で販売している輸入品から選んだ。ここではアンティークな雰囲気の照明器具 を多数扱っている。
  ログハウスで特徴的なのは、なんと言っても階段。「頑丈なものが欲しい」と依 頼したら、ログ材をそのまま利用した階段ができあがった。これなら見た目にも 面白いし、コストは安くつく。担当の渡邊さんの面目躍如と言ったところか。
  1階のリビングには壁のログを使ったテーブルがあり、その下は掘炬燵になって いる。炬燵を使わない時期でも、足を伸ばしてくつろぐことが可能だ。まきスト ーブもジョイフル本田で購入したものである。2階は寝室と書斎の2間。寝室はキシラデコールを塗布し、ぐっすり眠れるように やや暗い雰囲気にしている。書斎にある棚は間接照明を兼ねていて、下から見 えない位置に蛍光灯を仕込んでいる。換気扇を丸見えにしないでうまく隠して るところも、なかなかのテクニックだと感心した。



← 主寝室/まるで山小屋のような雰囲気の寝室。
塗装の効果もあって、す ごく落ち着いた感じだ。