大家族が力を合わせて家づくり
林家で木彩工房の辻さんの手による家を提案したのは、オーナー重光さんの母、京子さんだ。ある縁で知った辻さんのログハウスを好きにな
り、辻さんが手がけた全部のログハウス見ているという。それでも、まさか自分が住むことになるとは思っていなかったそうだ。林家では、サン
ダーがけ、塗装、チンク作業などを家族全員の協力の下に行った。その時お腹に栞莉ちゃんがいた津夕子さんだけは力仕事には加われなか
ったが、父、敬一さんはチンク作業を一人で行ったほか、ダイニングテーブルや椅子を制作。京子さんは塗装を担当したほか、いただきものの
カップボードの塗装を剥がしてリメイクするなど、ご両親は大きな戦力だった。それでも「本当に大変な作業だった」と重光さんは言う。
そうして出来上がったログハウスには、大家族にふさわしい貫禄がある。オールドグロス(原生林から切り出したログ)のレッドシーダーを惜し
げなく使い、日本ではめずらしいダブテイルノッチとチンキングで仕上げたこの工法は、くるいがなく気密性の高いものになることが最大の特
徴だが、デザイン的にもかなり印象的だ。とくに林邸では極太のレッドシーダーとチンク部分がつくる大きな幅の縞模様が美しい。オールドグ
ロスのログは予定よりもさらに太かったため、1階の天井高が20cm高くなり、全体的により堂々とした構えになった。
「実はまだやることはいっぱい残ってるんです」と言う重光さん。力強い創造力のある林家の面々が、これからどんな風に家を仕上げていく
のか、楽しみに見守りたい。
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