福田邸は、周辺地域の中でもひときわ目立っている。表の道からゆるやかに高く
なっている広々とした土地の頂上に木肌の美しいログハウス。そして明るいグリ
ーンに彩られた庭。まさに絵に描いたような景観なのである。ご主人は教員。奥
様の恵美さんも、以前は教員だった。現在は、子育てに専念。やっと歩き始めた
ばかりの左衛門(サイモンと読む)君にかかりっきり。
「庭が広いから芝刈りは大変です。もっときれいにしたいんですが、子供が寝てい
る間のほんの数十分しか手入れができなくって。なのに、野菜も作っているんで
すよ。間引きもままならない状態ですが、それもまた楽しいんです」
どうやら奥様は、ログハウスでの暮らしを満喫している様子。それもそのはず。福田
さんご夫妻は、このログハウスを新築する前は、小さなアパートに暮らしていたの
だそう。「ほんとに小さなアパートでしたから、すごい変化なんです」とにかくご主人
は「本物志向」の人なのだそうだ。「ログハウスってすべての素材が本物でしょ。
家を建てるならログハウスしかないって決めていたみたいなんです」
ログハウスらしさを生かす温かい暮らしのための工夫 ビックボックスに決めたのは、内覧会に参加したことがきっかけだった。「実際の
家を見るだけでなく、住んでいる人の話を聞けたのが大きかったんです。やっぱり
一番説得力がありますから」家を建てるならログハウスと決めていたというだけあ
って、ご主人のこだわりのいくつかが設計に反映されている。その一つは、ダイニ
ングルームとリビングルームの間をアーチカットにしたこと。ログハウスらしさをより
引きだすためだ。また、洗面台はメーカーの製品をそのまま使うのではなく、家と同
じパイン材の収納カウンターにシンクを埋め込んだ作り付けにした。冷たい場所と
いう印象のある洗面所が、木の香りあふれる温もりを感じるスペースになった。主
寝室のクローゼットの上はデッドスペースとなってしまうため、はしごをかけて物置
に。ログハウスの雰囲気を生かしたアイデアである。
子供の成長とともに家も庭も変化していく だが奥様には、少々不満もあるようだ。
「収納場所をもう少し多くしておけばよかったなぁって思います。庭のミニログはラ
イブラリーにする予定だったのが、物置になってしまっているんです。それと、畳の
部屋も造っておけばよかったと思っています。というのも、この家を契約したときは
妊娠に気付いていなかったんです。もし気付いていたら、木の床よりさらに柔らか
い畳の部屋を考えたんですけどね」とはいっても、やはりログハウスならではの機能には満足している。冬は、1階の寝
室ではなく、ロフトで寝るのだそうだ。とても暖かいからだ。暖房は薪ストーブだから
燃料費も安上がり。
「ただ、私は火をつけるのが下手で、特に朝は忙しいから火が残っていないと、火
をつけられないんですけどね」。
庭に植えられた植物はまだ小さいが、左衛門君がもう少し大きくなって、手がかか
らないころになれば、庭の植物も成長し、奥様の庭仕事の時間も増えるだろうか
ら、さらにきれいなログハウスにな
ることだろう。
あいにくご主人は仕事でお留守だ
ったが、きっとやさしい人なのだろ |