自分の持ち山から切り出してきた国産ヒノキを使ってログハウスを建築
岡山県の北部、鳥取県と境を接する中国山地のほぼ中央に位置する真庭市。ここ真庭には製材所が数多く立ち並び「木の町」として広く知られている。だが、今は国産の木材が売れない時代。国内に流通している木材のうち国産は2割程度で、残りは全て外国産と
いうのが現状なのだとか。そんな状況を憂えて、「国産の木材、それも自分の所有している山から切り出してきた地元産の木材を使っ
てログハウスを建ててやろう」と決意したのが家主の池元建二さんである。
ログハウスを建築するための木材として選ばれたのはヒノキ。数ある木材の中でなぜヒノキを選んだのかをたずねると、「持って
いる山をはじめ、この辺りの山にはヒノキが多いんです。戦前から戦中、戦後にかけて、植林されたものがちょうどいい具合に育ってきているのでね」という理由の他に、もうひとつの理由を池元さんは挙げた。それは「匂い」である。
「家の中に入った瞬間に漂ってくる、あのヒノキ独特の匂いに惹かれましてね。私もここに住み慣れてしまったもので、普段の暮らし
ではあまりそれを感じられなくなっていますが、2〜3日仕事で家を空けた後に玄関の扉を開くと、その鮮やかな香りを再び感じられ
るんですよ」と池元さん。その言葉の通り、建築から1年以上経過した現在でも、心地よいヒノキの香りが、玄関へ入った瞬間にしっか
りと感じられた。
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