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[湘南ののどかな山に抱かれたコンパクトなログハウス]
湘南の海辺から5kmほど離れた山あいの土地。なだらかな斜面に広がる梅畑を背負って、小さな三角屋
根がたたずんでいた。聞けば、オーナーはこのログハウスにひとり暮らし。薪が積まれたウッドデッキを見て
、いったいどんなアウトドア好きの山男が暮らしているのか?と思いきや、出迎えてくれたのは、はじけんばか
りの笑顔が印象的な女性看護師、井上広美さんだった。
「ログハウスの魅力にのめり込んだのは、6年ほど前のこと。友人たちと長野県八ヶ岳にあるロッジに泊まっ
たことがきっかけになりました。それまでは海好きだったんですが、急速に木に囲まれた暮らしに憧れるよう
になり、ログハウスのことばかり考えるように…(笑)。インターネットなどで情報を集め始めました」
当時、アパートに暮らしていた井上さん。しかし、ログハウスを建てたい、という情熱は日々ふくらみ、その
思いはついに現実のものとなった。
「夢はひとりじゃ叶えられないのかな、と思ったんです。そんなことはない。そう強く信じて、資料を集めまし
た。鹿児島県指宿市の実家に暮らす両親に相談したところ、もちろん驚かれました。母には、何をやってる
の!?と。でも一度言い出したら、止められないのが私の性格(笑)。それを両親もちゃんとわかっているので
、けっきょくは応援してくれました」
[ぽかぽかとやさしく暖めてくれる薪ストーブ]
周囲の人々の応援を受けて完成にこぎつけたのが、ビッグフットのログハウス。ワンルームの1階は、ダイ
ニングと吹き抜けのリビング。そしてもうひとつのリビングとも呼べる大きなウッドデッキ。2階にはゲストル
ームと寝室、そして大型クローゼットがある。ひとり暮らしにふさわしい、シンプルで開放感のある間取りだ。
リビングには、薪ストーブを設置した。最近はインターネットで青森からリンゴの木を取り寄せ、薪として使
っている。真冬でも炎を入れれば、2階までぽかぽかと翌朝まで暖かい。しかも、リンゴの木が燃える香りは
何ともいえない芳香が漂う。
また、室内を見渡せば球根から美しい花を咲かせているムスカリ、テーブルの上に飾られた草花など、い
たるところに生命力に満ちた緑が葉や花をつけている。
「昔はお花屋さんになりたかったんです」
植物たちを愛でながらそう語る井上さんが、とくに気に入っている場所は、リビングのソファー。寝転がっ
て吹き抜けの天井を眺め、ぼんやりと過ごしたり、音楽を聴いていると心身が癒されてゆくという。緊張感
の絶えない仕事に従事している井上さんにとって、心から和める場所だ。
もうひとつのお気に入りは、寝室。「天窓から見える星や月もきれいですが、とく
に雨の音が好きなんです。天窓に雨が注ぐと、水の音が心地よく響いていろいろ
なことを洗い流してくれるよう。清らかな気持ちになれるような気がします。窓から
注ぐ朝日も気持ちいいですよ」
春は庭の木々が芽吹き、手入れされた草花がいっせいに花をつける。
緑に包まれたログハウスは、さらにその魅力を強く発揮してくれるだろう。
ベッドルームから1階のリ
ビングを見下ろす。広々と
した開放的な間取りは、ワ
ンルームのような感覚 |
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ダイニングと一体になった吹き抜
けのリビングスペース。ダイニン
グテーブルは、ログハウスと同じ
木材でビッグフットに注文したロ
グファニチャー。日が暮れて暗く
なると、壁にほんやりと浮かび上
がる仕組みの時計。日中、この
家には時計がない |
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休日は友人たちが集まり、一緒に過ごすことが
多い。料理やデザートを持ち寄り、ちょっとした
ホームパーティーとなる
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