横殴りの強烈な雨にも負けないダイバーたちが憩うログハウス
見渡すかぎりの紺碧の海に沿って伸びる、さわやかな海岸線沿いの道「サンセットパームライン」。道端にはヤシの木がぽつん、ぽつんと
天に向かって育ち、波間から心地いい潮風が流れてくる。高速船で到着した元町港からまずはレンタカーを借り、そんな島ならではの雄大な
風景が楽しめるルートを北へ向かった。
まもなく「えっ、本当にこの道でいいの!?」と心細くなるような、南国風の草木生い茂る小道を右へ。さらに行き止まりを右へ曲がると、重厚
感のある本格的なログハウスにたどりついた。ここが目的地、「グローバル スポーツクラブ」。ダイビングスクールをはじめ、ガイドや講習な
どダイビングにまつわるさまざまなサービスが、都心のダイバーたちに人気を呼んでいるクラブだ。人気の秘密は、オーナー柳場潔さんの気
さくでおだやかな人柄と、親身なサービス。このログハウスにも、もちろん柳場さんのダイバーたちへの心配りが込められている。海に潜った
あと、飲み物を飲んでくつろいだり記録をつけたり…とダイバーたちはここをクラブハウスとして自由に利用できるのだ。宿で夕食をとったあ
と再び集まり、海中写真やビデオを鑑賞することもあるという。
「このログハウスを建てたのは1992年。島の大工さんやメーカーから紹介されたビルダーさんに2週間ほど手伝ってもらいながら、スタッフと
一緒に建てました。何でも自分でやってみたいタイプなので(笑)。余った材でテーブルとベンチも作りました」海を愛するダイバーは、自然好き。そう語る柳場さんも、自然素材がもつ雰囲気に魅力を感じ、ログハウスを選んだ。メーカーは雑誌をいろ
いろ見比べて、金額や造りなどを考慮した結果、アメリカのノースイースタン・ログホームズ社に決めた。
「このメーカーを選んだのは、日本に輸入している代理店の人が信頼できたからです。実際に自分たちでまず建ててから販売を始めたことな
どを聞き、“ああ、この人たちが扱っているログハウスなら信頼できる”と思いました」ところで気になるのは、潮を含んだ強い雨風が吹きつけるという伊豆大島の風土。ときには横殴りの強烈な雨になることも多いというが、ロ
グの隙間から水が漏れるなどの問題はないのだろうか…?
「ここを建ててもう10年以上経ちますが、いままでまったく問題はありませんでした。もともとコーキング処理がしっかりとしているメーカーだ
ったので、雨水が漏れたこともなく、ログ材の収縮によって壁が下がるセトリングの問題もほとんどありませんでした。強い雨が多い土地でロ
グハウスを建てる人は防水のために、継ぎ目や隙間を埋めるコーキングをきちんとすることが大切だと思います」
バイタリティー溢れる柳場さんは、現在、自宅もセルフビルドで建築中だそうだ。
「今度はスタッフに頼るわけにもいかず、失敗はいろいろありましたよ。自分で傾斜地の整地までやってみたのですが、掘りすぎてしまい、3m
もの高さの基礎を業者に頼むことに…。自分でやって節約しようとしたところが、余計お金がかかってしまいました(笑)。」細かい失敗はたくさんあるけれど、それもまたセルフビルドならではのいい思い出になります、と柳場さんはさわやかに笑った。
|