北海道の大自然を借景にした、こころ洗われるホテル |
湿原に野鳥が遊び、美しい針葉樹の森に湖が点在する勇払原野。新千歳空港から車でわずか20分、
そのいかにも北海道らしい雄大な自然の中に、ホテルニドムはある。ニドムとはアイヌ語で“豊かな森”
の意。広大な敷地は実に約500万m2に及ぶ。アプローチからホテル入口まででさえ1・5kmの距離。そ
の懐深い森に自然の地形をそのまま生かしたゴルフコースや、樹間、そして湖畔に建つコテージ群、威
厳をたたえた2つの教会やテニスコート、プール、レストランが点在する。コテージは4名用の「リスの森」が25棟、12名用の大きなコテージ「鷹の巣」が4棟。どれもマシンカット
の端正なログハウスである。このコテージ群に使われているログ材は、フィンランドの北極圏から切り出
したポーラーパイン。このログ材は繊維が密集して年輪が密なため、弾力性と耐久性に富んでいる。コ
テージが建つのは静かな湖面をたたえたトムトム湖周辺。湖には“幻の魚”イトウが放流されている。
湖畔には針葉樹にまじって、ブナやシラカバ、モミジなどの広葉樹も茂る。
トムトム湖に清冽な水を注ぐ渓流が瀬音を響かせ、樹間に野鳥の声が響き渡る。心休まる自然の風景
を前にしたコテージライフが、ニドムが誇る最高のもてなしなのだ。食事はルームサービスの利用が粋だ。このコテージには隠れ家的な趣もある。 |
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悠久の時間を経て蘇ったシルバーパインの教会 |
ニドムには2つの教会がある。ログハウスの本場・フィンランドで最高級のログ材であるシルバーパイン
材をふんだんに使ったログハウス「ペレカムイ教会」「フィデスペルペテュア教会」。こちらは石で作り
上げた教会だが、礼拝堂にはシルバーパインの太い梁が天井を巡っている。シルバーパインとは、落雷
などで立ち枯れたパインの巨木が、何百年もの間北極圏の氷の中に閉じ込められた、いわば木の化石
である。フィンランドでは森の宝石≠ニ呼ばれ、現在口径の太いシルバーパインは入手困難になって
いる。
ペレカムイ教会は当初は貴賓室として作られた、6ベッド
ルームを持つ、ハンドカットで組んだ大きなログハウスで
ある。かつて故レナード・バーンスタイン氏はこのログハ
ウスに1ヶ月滞在し、「ニドムを讃える歌」の主旋律を作
曲した。よほどこのログハウスが気に入ったのか、楽譜
には「心の安らぎと憩いを求める人が、多く訪れることを
信じます」というメッセージを書き残している。礼拝堂に
置かれたグランドピアノは、バーンスタイン氏が残してい
ったものだ。その後このログハウスは1995年にチャペ
ルとして利用され、今では年間300組のカップルがここ
で挙式をあげている。
水辺の風景と自然林に溶け込むようなコテージ群と、悠
久の時間を経て蘇ったログハウス。ホテルニドムは、建
築と自然の見事な共生を実現した、安らぎに満ちた極
上のリゾートである。 |
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12名用コテージ「鷹の巣」は広々としたリビングが開放感たっぷり。ワ
インセーラーが常備されソムリエも常駐する、山小屋のイメージとは異
なる贅沢で豪華な空間だ。各コテージにはニドムのシンボルでもある
羊の木彫作品が置かれている。

フィンランドからシベリア鉄道に揺られてやってきた、半ば化石化して銀色になったシルバーパイン。北欧で今も生産されるレッ
ドウッドをシルバーパインと呼ぶこともあるが、この化石化したシルバーパインは簡単に入手できない。節を落とさず、口径の
異なるログを積み上げる技術には目を見張る。樹齢数百年、さらに氷付けにされて数百年。その悠久の時間の重みが、ログか
ら醸し出されている。 |