DIYの達人3者が丸太家具造りに挑む!



 今回のテーマを受け、横浜氏はウッディハマーのスタッフ10人に丸太家具のデザイン案を募集。それぞれがアイデアを絞った個性的なデザインが 持ち寄られ、横浜氏が厳選した結果、萩原氏による丸太チェアと液晶テレビ台、野口氏によるロッキング木馬の3案が今回の課題に選ばれた。
  「丸太の味わいを生かしたもの、かつプロならではの工夫が施されているものを選びました。3人それぞれが上下関係抜きに仕上がりを競い合います からね」という横浜氏。横浜氏は丸太チェアを、萩原氏と野口氏はそれぞれ自身が考案した液晶テレビ台、ロッキング木馬を製作することに。3者のヘ ルプ役として石井氏も加わり、ウッディハマーでそれぞれが培ってきたスキルを競う丸太家具作り勝負が展開された。
  萩原氏と野口氏は、横浜氏のDIYの腕に惚れこんで弟子入り。現場で横浜氏の補助をしながら、DIYの技術を磨いてきた。今回はその成果を師匠 に見せる絶好のチャンス。迎え撃つ横浜氏も、もちろん手加減なし。作業中、丸太の加工に戸惑い、当初のデザイン画通りにはいかなかった部分もあ ったものの、プロならではの工夫が随所に見られ、丸太の風合いを生かしたウッディハマー流の丸太家具が完成した。
  作業時間5時間30分、カメラマンによる撮影枚数は600枚超。3人の個性がぶつかり合ったこの好勝負を再現しよう。
  勝負の舞台は、ログハウスメーカー「アックス」の展示場兼工場。立派な丸太がズラリと並び、職人が作業に精を出す姿を背景に、モデルハウスの デッキに各種作業道具が並べられた。
  まずは、3者それぞれが今回のデザイン案を提示。普段デザイン画の作成を任されている萩原氏が、丸太を大胆にカットした丸太チェア、重量感溢 れる液晶テレビ台、細部にまでこだわったロッキング木馬をフリーハンドで見事に描き出す。そのデザインに従い、端材の山から今回の材料を調達。丸 太のほか、2×4、2×10の木材も用意。各自の材料を前に仲よく写真に収まった後、いよいよ対決の火蓋が切って落とされた。
  余裕の表情の横浜氏を尻目に、萩原氏は早速、テレビ台の足の加工に取り掛かる。縦半分にカットされた天板の半曲線に沿って、足の接合部分を Rにカット。チェーンソーで縦に等間隔に直線の切れ目を入れた後、斜めに刃を入れてR状に荒く削っていく。
  慣れないチェーンソーを効率的に使いこなし、黙々と作業に没頭していった。一方、野口氏は木馬の座面の加工からスタート。丸太の表面を電気カンナで磨き上げた後、綿密に採寸し、座面の位置を確定。その寸法線に従っ て、慎重に丸ノコの刃を進めていく。

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 そして、2人の作業ぶりを余裕の表情で見守っていた横浜氏も、いよいよ作業に取り 掛かる。しかし、作業前は「僕は丸太をカットすればほぼ完成ですからね。楽勝ですよ」 と言っていたものの、Rのカットに思いのほか苦戦。チェーンソーや丸ノコを使って碁盤 の目上に切れ目を入れ、ノミで掘り下げるという工法を繰り返すが、なかなか作業が進 まない。「このペースだといつまでたっても終わらないなあ。丸太をなめてたよ」と早く も丸太の壁にぶち当たり、あせりの表情が見て取れた。
  そんな横浜氏に惑わされることなく、萩原氏と野口氏はいたってマイペース。萩原氏 は大雑把ながら足のRカットを終え、サンダーでRを整え始める。野口氏は、丸ノコでい く筋も細かく切れ目を入れ、ノミを使って手際よく座面をくり貫く。そのでき栄えに、横浜 氏「おめえ、きれいにできてんじゃねーか」と羨望を込めたつっこみ。再びRの加工に集 中する横浜氏。最初は苦戦を強いられていたものの、刃を立てたり、寝かしたり、徐々 にチェーンソーのコツを掴み始める。使い慣れた丸ノコも自在に操りながら、椅子の足 部分に当たるRの加工を施していく。その順応の早さはさすがのひと言だ。こうして、3 者それぞれの作業が、完成に向けて滑り出した。
  調子を取り戻した横浜氏は、足部分の加工に続き、 背もたれ、座面部分の加工に着手。マジックで書いた 切断線の内側に沿って丸太を大胆にカットし、チェー ンソーの刃を立てて表面をならしていく。すでにチェー ンソーの扱いには慣れた様子で、「手を掛けないです ばやく、かっこよく作るのがプロの仕事だね」と表情や 言動にもいつもの調子が戻ってきた。


 



 出だし好調の萩原氏は、2本の足のRカットを終え、天板にぴったりと接合させるためにチェーンソーやサンダーを使ってさらにその精度を 高める。天板と足とに隙間ができていたが、形を整えるうちに徐々にフィットしていき、安定感が出てきた。
  コツコツと作業を進める野口氏は、丸太全体をサンダーや電気カンナで丁寧に磨き上げ、子供が乗っても危険がないよう角にもまるみを 持たせていく。午前の作業で丸太の加工がほぼ完了した。
  横浜氏も、持ち前の手際のよさで本体部分の加工を順調にこなす。そして、ひと通りカットが終了し、バランスを確かめるべく、足部分に丸 太の切れ端をかまして椅子を立ち上げたときだった。「おっ、これいいんじゃない? この切れ端そのまま足に使おっか」。当初、小さい丸太を 立てて足にする予定だったが、寝かしてかませる方がより安定し、デザイン上も丸太の持ち味が出せることに気付いたのだ。まさに「想像力」 が「創造力」を生んだ瞬間だ。実際に腰を下ろしその安定感に確信を持った横浜氏は、躊躇なくデザインの変更を決定した。
  3者とも作業のキリがよくなったところで小休止。取材班を交えて近くのログハウスのレストランで昼食、午後の作業に備えて約1時間の休 憩をとった。
  午後の作業に入る前に、オガクズが散乱した作業場を手分けして掃除。道具類も整理し、改めて安全な作業環境を取り戻した。
  そして、午後も横浜氏の攻勢が続く。足に使うことに決めた丸太の切れ端の形を整えた後、背もたれの上端をRにカット。チェーンソーで器 用にRを描いた後、サンダーで各部位を磨き上げる。さらに、背もたれの表面に付けてしまった傷をカモフラージュするため、チェーンソーを使 って削り跡を生かした模様を描いていく。荒く描いた後、サンダーで削り跡を残しながら慎重に研磨して仕上げていった。
  萩原氏は天板の加工に思いのほか時間を費やすことに。2本の足の間に作るくぼみをチェンソーや電気カンナで削り出そうとするものの、 丸太の硬さに苦戦の様子。なんとか削りだした後、石井氏と2人がかりで各部品の表面をサンダーで磨き上げる。






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