個性的な最新実例を満したログハウス専門誌


 

上:菜園の黒澤さん。農作業の毎日を送っている。
中右:菜園は約100Gの広さ。野菜や花々が自由に 作れる。
中左:松本市四賀地区の緑ケ丘クラインガルテン。黒 澤さんの菜園では、野菜のほか数十種類の花々が咲 き乱れる。
下左:黒澤さん宅にあったジャガイモの山。どの野菜も 食べきれないほどの収穫量があるので、余った分は、 同じクラインガルテン内の利用者たちにおすそわけし ている。


 
土を相手の暮らしは、精神と生活に安らぎを与える
 

 
自然に合わせた時間を過ごしモノ作りに明け暮れる日々
 山のなだらかな傾斜地に、ログハウスと菜園が整然と並ぶ長野県松本市四賀地区の緑ケ丘クラインガルテン。ここには78区画が用 意され、各区画の菜園には、滞在できるログハウスが付いている。ただし、ログハウスはあくまでも農園の付属物。
  ドイツ語で「小さな庭」を意味するクラインガルテンでは、花や野菜づくりを楽しむ農園がメインとなるのだ。四賀地区では、遊休地の解消と地域活性化を目的に1994年からクラインガルテンをスタートさせた。設備を整えて農園のレンタル 希望者を募集したところ、大きな反響があり、徐々に区画を増やしていったのだという。年間利用料は約40万円。菜園は自由に使え るが、野菜や花づくりは有機無農薬農法で行い、荒らさないよう維持していくことが前提になるなど、利用の条件は意外に厳しい。そ れでも、試験的に田舎暮らしを体験したいと考えている人は多く、昨年の募集では募集人数に対して4倍もの応募があった。 黒澤さんも、抽選に当選して昨年からクラインガルテンを利用している一人だ。
  クラインガルテン利用者は、黒澤さんのような関東在住者ほか、京都や大阪といった関西圏に自宅を構えている人も多い。そのほとんどが車で来ているというから、時間的に余裕がある人でないと農園維持は難しい。緑ケ丘クラインガルテンも、利用者の 年齢層は60歳前後の退職組が主だ。
 

 
左:菜園のレイアウトは自由自在だ が、畑作りは一から始めなければ ならない。土の中から石を掘り出し たり、土が雨で流れないように丸 太を組んだりと、作物を栽培するま での準備にも時間がかかる。
上右:自宅のある横須賀市と四賀のクラインガルテンを行 き来する黒澤さん。海と山、それぞれの環境に合わせたライ フスタイルを送っている。
中:黒澤さんの庭からの眺め。なだらかな稜線を見せる信州 の山々をぼんやりと眺めていると、心が穏やかになってくる。
下:押し花作家の奥様が育てている花々は、山野草をはじ め、ヒマワリ、アサガオ、コスモスなど多種多彩だ。

 
黒澤さんが宿泊滞在しているログハウス内。約30Gの広さは、夫婦2人で過 ごすのにちょうど良い。
 
主に寝室として使用する2階のロ フト。机が備えられている。
 
主に寝室として使用する2階のロ フト。机が備えられている。