ダッチオーブン特集




豪快なダッチオーブン料理だが、作り方 は 至ってシンプ ル 。まさに スロー&エコな料 理 の 代 表 格 だ

カウボーイもやみつきに!?
黒くて重たい鉄鍋のおいしい魅力

日本ダッチ・オーブン振興会の中山隆夫さん・千賀子さんご夫妻をゲスト講師に迎え、行われたダッチオーブン実演 イベント。まずはダッチオーブン料理研究家の中山千賀子さんによるレクチャーから始まる。「ダッチオーブンは“魔 法の鉄鍋”と言われています。この無骨な形の重たい鉄鍋ひとつで焼く、煮る、蒸す、炊く、燻す、揚げるとなんでもで きるからです」。鋳鉄製だから、外はパリッと中はふっくら仕上がる。ふたが重く、密閉性が高いので、食材の水分だけ で調理でき、栄養も逃げず素材の味を逃がさないなど、いいことづくし。中山さんの話によれば、ダッチ・オーブンと いう名はもともと、ヨーロッパの暖炉料理の道具をアメリカ大陸の植民地化時代に、オランダ人(ダッチ)の商人が売 り歩いたことに由来するというのが有力な説。「この頃にはまだ脚もなく、ふたにフランジ(周囲の縁)もなく、豆のよ うな形から、“ビーン・ポット”と呼ばれていました」。これがキッチン・ダッチオーブンの原型だ。その後の西部開拓時 代に、移動生活となり、焚き火の上でも安定するよう、3本の脚がつき、熾き火をのせられるよう、ふたにフランジがつ くなど進化して、キャンプ・ダッチオーブンとなった。そのせいか、ダッチオーブンというとアウトドアなイメージが強 いが、もとは家庭で使われていたものなのだ。「年に何回のキャンプのために、しまっておくのはもったいない。キッ チンに出しておいてどんどん使ってください」と中山さん。中山さん自身はもともとキャンプが嫌いだったというか ら驚きだ。ある日、キャンプ好きのご主人がダッチオーブンを買ってきて、それで料理したものを食べた途端、そのお いしさにハマってしまったとか。これもダッチオーブンの魔法の仕業!?


ダッチオーブンあれこれ
1.ビッグフットスクエア内の暖炉の上にさりげなく置いてあったアンティークの元祖ダッチオーブン。手作りのものらしく、鍋肌がゴツゴツしている
2.鋳鉄鍋トップメーカー、ロッヂ社のキャンプ・ダッチオーブン。
  数字は鍋の内寸を示していて、これは8インチ。ふたは裏返せばフライパンにもなる
3.こちらは現在のキッチン・ダッチオーブン。
  鍋のふたには突起があり、湯気となって蒸発した旨み成分をまた食材にふりかける効果がある






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